柔道じゃない『JUDO』でも金!

 世界柔道の最終日、谷亮子選手が2大会ぶり7度目の優勝を果たしました。母親になって初めての金メダル、ホントにすばらしい快挙だと思います。この日は、無差別級男子の棟田康幸選手、78キロ超級女子で銀を獲得している塚田真希選手も無差別級で金メダルを獲得。男子では唯一の金メダルとなりました。  今回の大会は、波乱の幕開けでした。優勝大本命の鈴木選手、井上選手がそろって敗退。斉藤監督は「こんなの柔道じゃない!」と激怒していましたね。翌日の90キロ以下男子の泉選手も不可解な判定で負け、他の男子も金メダルには程遠い成績。誰もがこんなはずじゃないと困惑していました。  しかし、私はこの「柔道じゃない」という言葉は、使うべきではないと思います。もし世界柔道で行われているのが、いわゆる[JUDO]で、日本が明治時代より守ってきた「一本技にこだわる柔道」とはまるで違う、別の着衣格闘技だという認識に立つなら、もはや、他国とこの競技をすべきではありません。しかし、それでは今まで世界に柔道の普及に努めてきたものが水の泡ですよね。  今回の日本柔道の敗因は、世界のJUDOの研究不足です。アテネ五輪の日本勢の大活躍で、「日本はこれでいい!日本一が世界一!」と思い込み、その後の世界に対する不勉強のツケが回ってきたのです。  2000年のシドニー五輪で篠原選手がフランスのドゥイエ選手に疑惑の判定で破れ、銀メダルに終わっていることは、皆さんも憶えていらっしゃることと思います。その後、国際柔道連盟は誤審や判定の混乱に対する防止策を講じています。日本も「国際大会では、あのような判定が出ることもありうる」と、対策を十分に立てて4年後のアテネに臨み、すばらしい結果を残しました。  しかし今回、世界各国はその日本を何とか倒して世界一になろうと、既存の柔道にとらわれない柔軟な発想と努力で、今まで以上に日本柔道を苦しめました。「自分が先に背中から落ちても、相手選手をコントロールし、投げをうっていれば、ポイントになる」ということを突き詰め、「最後まであきらめない柔道」をやっているのです。「死に体」、「最後の悪あがき」、「かばい手」などの考えを持つ日本ではあまり受け入れられないものでした。  今回の結果がすべてです。他国の選手がすでに取り入れ、自分の武器としている最新ルールや判定基準に対応できなかった日本の負けなのです。これでまた、世界のJUDOに対して挑戦者の立場になりました。しかし、北京五輪の前に修正ポイントが分かっただけ、良しとしましょう。日本復活のカギは、谷選手の「適応力と対応力」にあると思います。 ~:~:~:~:~:~:~  何事も調子が悪い時は、「どこがいけないのかなぁ。」といろいろ考えますが、少し調子に乗ってくると「よしっこれでイケル!」と簡単に考えて現状に甘えがちです。それでまた、調子が落ちてきてあわてて原因を考える…この繰り返しでは、進歩がありません。  「調子がいい時ほど危ない」と思ってちょうどよいのかもしれません。つねに先のことを考え、行動することを心がけたいですね。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 10月1日再投稿 ↓励みになります。1日1回のクリックおねがいしま~す[emoji:e-365] blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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