目的によって教え方は変わる

 私の整体院には、実にいろんな患者さんがお見えになるのですが、スポーツ好きの患者さんがメンテナンスに利用されることも多くて、先日はテニスを楽しまれている中年女性の患者さんが来院されました。

 普段はどのような身体の使い方をしているのか、身体のどこに負担が来ているのかなどを知るため、患者さんには、お仕事の内容や趣味、生活習慣などをお伺いしています。この日も、大半がテニス中心の話しでした。その中で、この方が興味深い話しをしてくださいました。

 この方は平日に、複数名が一度に受ける、いわゆる通常レッスンのみを受けているのですが、同じコーチでも、通常レッスンと、マンツーマンで教えるプライベートレッスンでは、教え方が全然違うと言うのです。たしかに当たり前と言えば当たり前なのですが、最近は自分も(まだまだ未熟者ですが)空手を教える側に回ることが多いので、こういう意見は貴重だなと思って、聞いていました。

 どういうことかと言うと、通常レッスンでは、コーチはとにかく優しいらしいです。ちょっとしたところでもほめてくれるし、レッスンが終わった後も、「足痛くないですか?ケガないですか?」と気遣ってくれるとのこと。それに対して、この前見かけたプライベートレッスンでは、レッスンを受けている人が、ランク戦や、大会で勝ち上がりたいのでしょうか、コーチは、結構、檄を飛ばしていたらしいのです。その対応の違いに驚きというか戸惑いを感じているようでした。

 これはいったいどういうことなのかを、患者さんは私に見解を求めて来ました。私は、「通常レッスンは、テニスを楽しんでもらうのが目的で、プライベートレッスンは、試合で勝つのが目的なんじゃないんですか?」と答えました。テニスを楽しみに来ている人にも上達はしてもらうのですが、それは楽しみの延長上にあるものです。ある程度ラリーがつながったり、サービスの精度が上がったり、ボレーが決まるようになれば、テニスはますます面白くなるでしょう。でも、それは勝ちに行くテニスではありません。だから『ほめベース』でいいのだと思います。

 一方、勝つための技術を習得しに来ている人は、自分がどうしたらより上達できるのかそれを最優先に考えます。未熟な点をどんどん指摘してもらって、改善していけるなら、厳しい言葉はかけてもらえるほうがありがたいです。つまらないほめ言葉など要りません。つまり『厳しめベース』です。こういう時は、本当にコーチが認めてくれた時にだけ、少しほめてくれたら、満足です。

 私の説明を聞いて、この患者さんは納得した様子でした。テニスをすること自体を楽しむのか、試合で真剣勝負をすること、そしてその試合に勝つことを楽しむのか、その目的によって、教え方は当然変わります。もちろん勝ちに行くテニスの厳しい練習メニューも、それを本人が楽しめなければ、続かないでしょう。また厳しいだけで本人に上達の手応えがなければ、コーチへの信頼も揺らぐでしょう。

 おそらくこのテニスコーチはとても優秀なのだと思います。きちんとその目的によって、教え方を使い分け、レッスンを受ける人の求めているものを与えることが出来ています。私も、この話しを聞いてとても参考になりました。我が子につい厳しくあたってしまうのも、娘に、人生に勝ってほしいと思っているからなのかなぁとも思いました。

 もともと人生に勝ち負けなんてありませんが・・・

 

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『整体は、マン病を予ボウする』

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