『出来ない』のほとんどは、ウソ

 私は、空手の指導中、生徒たちが何かのはずみで、「む~りぃ~」と言うと、「はいっ、『無理』禁止ね。」と返してます。もちろん、生徒たちも本気で無理と思っているのでなく、ポロッと口から出てしまうのですが、そこは流さず、軽くですが、注意をします。なぜなら、『無理』を口にしていると、本当に無理になってしまうからです。

 私もあまり他人のことは言えないのですが、人は、やりたくない時に、出来ない理由を探します。本当は、ただ自分の心が弱いために、やりたくないだけなのに、それを自分で認めたくないので、やらない理由を外に求めるのです。言ってみれば、『出来ない』のほとんどは、ウソです。でも、不思議な物で、そうやって探すと、出来ない理由はいくらでも見つかります。そしてそれが本物の理由に思えてくるのです。弱い心と怠け脳がタッグを組んで、自分を「そりゃ、出来ないよ~、ムリだよ~」と、だましにかかるのです。

 例えば、「時間がないから、勉強できない」というのは、典型的なウソですね。勉強したくない人は、時間があっても勉強しません。それとは反対に、勉強しなきゃって思っている人は、何としてもその時間を捻出します。時間は、ある物でなく、作る物です。私の知っているサッカー大好き少年は、ほぼ毎日サッカー漬けです。しかしそれでも学校の成績は落としません。なぜなら、成績を保てないなら、大好きなサッカーを続けさせてもらえないからです。こういう経験を成長期にどれだけ積めるかが、大人になった時に自己実現できるかどうかの、大きな鍵になります。

 とはいっても、今はストレス社会。子供にも、慢性疲労症候群が出たり、適応障害になったりする時代です。ですから、むやみやたらに、子供に「がんばれ、がんばれ」というのは、良くない場合もあります。その「がんばれ」という期待が、子供にとって過度の負担になる場合があるからです。

 しかし、親に何の期待もされない自分に、果たして自信が持てるでしょうか?がんばらなかった自分には、何が残っているのでしょうか?人は、自分ががんばってみた結果を受け入れ、そしてそれを土台とし、そこからまた改善や努力をし、次の結果を得る。その繰り返しこそが、成長なんだと思います。

 一見無理目なことにチャレンジして、もしモノになったら、それはスゴイ自信になりますよね。逆に、ちょっとでも辛い思いをするのは避けて、チャレンジが失敗して心が傷つくのを恐れて、今出来ることしかやらないのであれば、いつまでも自信のある自分になれません。がんばらないのは、成長過程において、ものすごい損なのです。

 昔の人は言いました。「若い時の苦労は、買ってでもしろ」、「かわいい子には、旅をさせろ」。親は、子供が苦労して、がんばって、辛い思いをしているのを、黙って見ているのが、一番辛いです。つい手助けしたくなります。やめてもいいよって言いたくなります。手を出さず、見守るだけ、信じるだけというのは、なかなか難しいですよね。しかし、昔の人は、子供の成長には、思い通りにならないもの、それを一人で乗り越える機会、それが一番必要なのだと、分かっていたような気がします。

 もちろん、していいガマンとしてはいけないガマンがあります。ブラック企業や、上司のパワハラで、精神を病むまでガマンする必要はどこにもありません。しかし、入社してわずか3ヶ月で、言われた仕事がうまくできなかったからといって、「自分には、この会社は合わない。」と辞めてしまうようでは、この先何をやってもうまくいきっこないでしょう。

 自分の手に入れたい目標を設定し、それに向かって少しずつ努力を積み重ねていく。そうすれば、今は無理かもしれない目標でも、積み重ねた土台に立てば、手が届くのです。今、自分も目標に向かってチャレンジ中です。

 「何事も、出来ない理由はどこにもない」 私は、そう信じています。

 

 

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