ストレスは諸“悪”の免罪符か?

 防衛省の守屋武昌前事務次官が29日、衆院テロ対策特別委員会で証人喚問を受けた際、「ポストが上にあがるにつれ、業務でのストレスが増していき、なんとか週末にストレス発散したいと思うようになり、ゴルフに度々行くようになった。」という主旨の発言をしていました。  また先日は、覚醒剤を所持していたとして、光GENJIのメンバーで俳優の赤坂晃容疑者が、覚せい剤取締法違反の現行犯で逮捕されました。調べに「自分で使うために持っていました。ストレスを感じていた。今年の春ごろから使っていました」と供述しているとのこと。  自分の不祥事や悪事をストレスのせいにして、まるでストレスという言葉を免罪符のように使って言い訳している姿に違和感を覚えます。この人たちは、 「自分が悪いんじゃない。自分に過度なストレスを与えた環境が悪いんだ。」 「ストレスがたまらなければ、こんなことにはならなかった。」 とか思っているのでしょうか?もし、ストレスという言葉を使えば、同情してもらえると安易に考えているならば許せません。  日々の仕事に追われて、夜もゆっくりできず、ストレスがたまっていく。だから、接待ゴルフで発散して、その見返りに国民の税金を使って便宜を図る・・・こんなことが許されるはずありません。または、仕事や家庭が上手くいってない、将来にどうしようもない不安を感じる。だから、薬物に手を出し、一時でも不安感から抜け出そうとする・・・やはり許されないことです。  人は社会の中で生きている限り、つねに何らかのストレスを感じながら生活しています。精神的なストレスもあれば肉体的なストレスもあります。みなそれを自分の中でコントロールして暮らしているのです。  おそらく、この守屋前事務次官や赤坂容疑者よりも、よりつらいストレスに悩まされている人はたくさんいると思います。では、そんな人達は法を犯したり、モラルを著しく逸脱してまでストレスを発散させているでしょうか?きっと、現状に耐えながら、事態が好転することを希望しながら、必死でがんばっている方が大半だと思います。    とくに重い物を持つとか、肉体的に過度な重労働をしているわけでないのに、肩こりや腰痛がひどいという患者さんはめずらしくありません。その場合、精神的なストレスや生活習慣(食事や睡眠など)が主な原因になっている疑いが強いのですが、そういう患者さんの患部を触診すると思わず、「あ~っ、がんばってますね。」と声をかけてしまいます。  事件や不祥事を起した際に、それをストレスのせいにするのは、本当にストレスに悩んでる方々に失礼ですし、周りにも誤解を与えかねないので、絶対にやめてほしいと思います。 ~:~:~:~:~:~:~  あなたが、あこがれていた職業に就いた時、やりたい仕事をしていてもストレスを感じることはあるでしょう。それを仕事で解消していくのがベストですが、それができない時のために、自分だけのストレス解消法を持っておくとよいでしょう。     ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  ↓励みになります。1日1回のクリックおねがいしま~す[emoji:e-365] blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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