人に教える難しさ○

 『奈良県の小学校の校長先生が、4年の男子生徒が給食のご飯を丸めて教室の天井にほうり投げて悪ふざけをしていたと担任の先生から聞き、翌朝、校門前でその生徒を見つけると、ほおをつかんでお尻をたたいて叱った。生徒は倒れた際にひざなどをすりむき、1週間欠席した。昼休みに生徒のけがに気づいた校長先生は生徒を家まで送り、夕方に再度生徒宅を訪れ家族に謝罪した。後日、奈良県の教育委員会はこの校長先生を戒告処分とした。』 という記事を読みました。皆さんはどう感じましたか?

 私は、校長先生は戒告処分を受けるような悪いことはしていない、むしろ担任まかせにせず、生徒ひとりひとりを大事にする素晴らしい先生であると感じました。「体罰はいけない」これは当然のことです。でも、幼い頃、若い頃は身体的な接触により、強く自分の心に刻みつけなければいけない時があります。

 「良いことは良い」「悪いことは悪い」言葉でなく、悪いことをしたら罰を受けるということを身体で知る、それが必要なときがあると思います。校長先生が戒告処分となったことで、その生徒は、叱られた自分は悪くない、校長先生が悪いという間違った認識をしてしまうでしょう。

 子供はしつけ次第で、良くもなり、悪くもなります。私は高校時代、原付バイクでヘルメットをかぶらず(その頃はまだ任意)に走行中、出会い頭で車と接触し、幸い軽傷で済みましたが、駆けつけた父親にヘルメットのことを指摘され、運ばれた病院で思いっきり平手打ちをされました。父の心配する気持ちが左ほほから伝わってきたのを覚えています。それ以来、20数年バイクに乗り続けていますが、どんなに近い距離でもヘルメットをしっかりかぶるようにしています。

 私は、自分が必要と判断したら、そうすることが子供のためと思ったら、心で泣きながらでも自分の愛娘のお尻でもなんでも叩こうと思います。

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