夕方になると足がだるくなる、お酒を飲んだ翌日に顔がパンパンになる、手や指がむくんで指輪が抜けなくなる、これらはすべて「むくみ」が原因です。
むくみは水分の摂り過ぎで起こるいわれがちですが、実はその他にさまざまな原因があります。
今回は、むくみの原因や対処法などを徹底的に解説します。
むくみにお悩みの人や大事な日のむくみを解消したいという人は、ぜひ参考にしてください。
むくみとは
むくみとは、さまざまな原因によって、皮膚や皮膚の下に水分が溜まった状態のことです。
体の中にある血液などの水分が、何らかの理由で血管の外に漏れることでむくみが起こります。
顔や全身を指で押さえたときに、痕が戻らなければむくんでいる可能性が高いです。
水分が溜まった状態がむくみのため、「むくみ=水分の摂り過ぎ」と考える人は多いかもしれません。
しかし、人の体は水を溜め込もうとする性質があるため、体が水分不足になると、とくに下半身に余分な水分が溜まってしまいます。
水分不足はむくみの大敵であることを、頭に入れておきましょう。
むくみの原因
むくみの本当の原因は、主に以下の5つです。
・塩分の摂り過ぎ
・アルコール濃度が高い
・血行不良
・運動不足
・ストレス
それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
塩分の摂り過ぎ
人間の体には、体内の塩分濃度を一定に保とうとする性質があります。そ
のため、塩分を摂り過ぎてしまうと、体内の塩分濃度を薄めようと体に余分な水分を溜めてしまうのです。
さらに塩分には水分を体内に溜め込む性質もあるため、簡単に水分を排出することも難しくなります。
アルコール濃度が高い
血液中のアルコール濃度が高くなれば、血管が拡張して血液中の水分が漏れやすくなります。
しかし、アルコールだけでは、むくみへの直接的な原因にはなりません。
お酒を飲んだ次の日にむくみやすくなるのは、多くの人がアルコールと一緒に、塩分の高い食事を摂るからです。
塩分によって水分量が増えた状態でアルコール濃度が高くなり血管が拡張するため、お酒を飲んだ次の日はむくみやすくなるのです。
血行不良
血行不良により体の中を血液が流れていなければ、とくに手や足などの末端で血液が滞ってしまいます。
血液が停滞すると血管から水分があふれ出し、むくみの原因になってしまうのです。
とくに高齢者は、下半身にむくみの症状が多いといわれています。
その原因のひとつが、加齢の心肺機能・筋力の低下による血行不良です。
十分に血液を循環させることができないと、むくみにつながってしまいます。
運動不足
運動不足の人は、筋肉が弱まってしまうため、血液を心臓に戻す十分な力がありません。
それにより手や足の血液が滞り、血管から漏れてむくみになってしまいます。
長時間同じ姿勢で過ごすことも、むくみになる原因のひとつです。
デスクワークや立ち仕事の人が夕方になると足がむくむのは、血液が足に溜まってしまうからだと考えられます。
ストレス
大きなストレスがかかると、コルチゾールと呼ばれるホルモンの分泌量が多くなります。
コルチゾールは血管の形成に影響を与え、血管から水分を漏れやすくしてしまうのです。
コルチゾールは筋肉をつくるたんぱく質にも影響を与え、筋肉が弱まり血液を循環させる機能が低くなります。
このように、一見関係なさそうなストレスも、むくみの原因となるのです。
慢性的なむくみは病気の可能性も
慢性的にむくみが起こる場合は、心臓・腎臓・肝臓などの臓器に、以下のような病気が潜んでいるかもしれません。
・心不全
・腎不全
・下肢静脈瘤
・深部静脈血栓症
・子宮筋腫
・肝硬変
・ネフローゼ症候群
・膠原病
数日では治らない、全身がむくむ、指で押したときに痕がくっきりと残る、などのむくみであれば、病院で受診してもらうことをオススメします。
むくみの対処法
一過性のむくみの場合は、以下の5つの方法でむくみをおさえることができます。
・体を動かす
・水分を摂る
・体を温める
・カリウムを摂取する
・セルフマッサージする
それぞれの内容は、以下のとおりです。
体を動かす
運動やストレッチなどで体を動かすことで、筋肉が刺激され血流の動きが促進されます。
デスクワークや立ち仕事の人など、同じ姿勢で長時間過ごす人は、定期的に立ったり歩いたりできるだけ体を動かしましょう。
忙しくて体を動かせないという人は、足首やふくらはぎを動かすだけでも効果的です。
水分を摂る
上記のとおり、水分不足はむくみの大敵です。適度に水分を摂取することで、体の中にある水分が満遍なく循環します。
それにより適度な排出も促すため、むくみの解消につながるのです。
一日に摂るべき目安水分量は、体重×30mlといわれています。
体重50kgの人の場合は、1.5Lの水分を摂らなければいけません。
むくみを解消するためにも、日頃から積極的に水分を摂りましょう。
ただし、水分であってもアルコール、カフェイン、お茶は利尿作用があるため、オススメできません。
体を冷やさないためにも、意識的に常温または温かい水を摂取しましょう。
体を温める
体が冷えると、血液の循環が悪くなりむくみの原因になります。むくみを感じたら、暖房器具や防寒具、カイロなどを使って体を温めましょう。
足湯などで暖を取るのもオススメです。
入浴の際はシャワーで済ますのではなく、できるだけ湯船に浸かることで、日頃からむくみの予防をすることができます。
顔のむくみの場合は、ホットタオルで顔を温めるのも効果的です。
カリウムを摂取する
カリウムには、体に溜まった塩分を排泄する性質があります。
むくみを感じた場合は、積極的にカリウムが多く含まれている食品を摂取しましょう。
カリウムが多い食品には、以下のものが挙げられます。
・ほうれん草
・小松菜
・アボカド
・さつまいも
・バナナ
・すいか
ただし、腎臓に問題がある人は、カリウムが不整脈を引き起こす可能性があるため、事前に医師に相談しましょう。
食べ物でカリウムを摂るのは難しい人は、サプリが活用できます。
セルフマッサージする
むくみを感じる箇所をマッサージすることで、滞った血流を促進できます。
セルフマッサージのポイントは、心臓から遠い部分から近づけていくことです。
たとえば足の場合は、爪先から太ももの順番でマッサージをおこないます。
リンパが流れているところを中心におこなうと、さらに効果的です。
揉むのではなく、なでるようにして血液の流れを促しましょう。
まとめ
体に水分が溜まる状態を指すむくみですが、水分の摂り過ぎで起こるのではなく、本当の原因は以下の5つです。
・塩分の摂り過ぎ
・アルコール濃度が高い
・血行不良
・運動不足
・ストレス
今回紹介したとおり、むくみにはさまざまな解消法がありますが、セルフケアだけではむくみがとれない人もいるでしょう。
そんな人は、「あさひ整体センター」へお越しください。整体によって全身をほぐし、体の中の血の巡りを循環させます。
具体的な症状をヒアリングしてから施術をおこなうので、一人一人にあった対策をしていきます。