2方向から考えてみる

<入学式>入学金未納の2人、出席させず 千葉県立高 (2008年4月13日 毎日新聞より抜粋)  千葉県立八千代西高校が、入学金未納の新入生2人を入学式に出席させなかったことが12日分かった。大迫校長は「授業料滞納が目立ち、未納は負担の先送りと思った」と話すが、県の公立高校教職員組合は「非教育的対応」と批判している。  県教委と同高によると、新入生159人に、入学金、教材費など9万円を8日の入学式に持参するよう求めていた。男女各1人が「お金が用意できない」などと持参せず、式直前、校長がそれぞれの担任に別室での待機を指示した。2人は約40分の式の間、教室と会議室で待機した。  男子生徒は式前に学校の指示で母親に「入学金を払わないと式に出られない」と電話で事情を説明。母親は「後で払う」と答えたが、学校側は「滞納の可能性がある」として出席させなかった。母親は午前11時ごろ、9万円を持参して学校を訪れたが、式は終わっていた。その後、生徒は校長室で氏名を読み上げられ、「入学を許可する」と伝えられた。女子生徒の母親は午後5時ごろ、2万円を学校に持参し、同様に入学を許可された。  校長は「入学式当日に必要なお金は3月の説明会で伝えている。経済的問題があれば相談するよう話した。苦渋の決断だったが、当然の判断だと思っている」と説明。県教委指導課の田山正人・主任指導主事は「保護者と生徒にはつらい思いをさせてしまった。事前に入学金についての十分な説明をしており、学校としてはやむを得ない判断だったと思う」と話している。  教育評論家の尾木直樹・法政大教授(臨床教育学)は「極めて機械的、官僚的対応。学校側は2人だけではなく、生徒、保護者に謝罪すべきだ」と話している。 ~:~:~  毎日新聞は、学校の対応を非教育的と批判する内容に感じます。一方、読売新聞は、下記のとおり学校側の対応に一定の理解を示した内容になっています。 『・・・同校によると、男子生徒の保護者は入学説明会には出席したが、事前に分納などの相談はなかった女子生徒の保護者は分納を申し入れ、入学式当日に2万円を支払うことで合意していたという。  県教委によると、全県立高校で、入学式当日に入学料などを学校に直接納入することで入学手続きが完了する仕組みになっている。須藤教頭は「入学金を納めないと、県条例により入学させられず、式に出席させても入学者として名を読み上げられない。苦渋の判断だった」と説明。県教委指導課は「学校側の事前説明は十分で、やむを得ない措置だった」としている。・・・』    毎日新聞を読むと、「生徒に罪はないのに、かわいそうだ。これがイジメや不登校につながったらどうするつもりだ!」と学校を非難したくなります。一方、読売新聞を読むと、「事前に説明を聞いているにもかかわらず、払わずに済まそうとはけしからん親だ。それに、条例にもとづいた処置ならやむを得まい。」と、この生徒の保護者を非難したくなります。  どちらが、一方だけ100%正しいとは言えません。どちらにも理があり、非があります。一方の立場だけでなく、他方からも考えることが大切です。感情的に学校側を非難することは、昨今の未納問題の解決先送りにつながりますし、学校の対応も、もっと別の配慮がなかったか、当日に現金を生徒に持参させることが正しいの選択だったのかも、よく考える必要があります。  今後、このようなことで、学生の勉学への意欲がそがれることの無いよう、管轄する文部科学省も未納問題を未然に防ぐ対策を考え、通達を出してほしいと思います。  私としては、こう考えます。 ①事前に決めた期日までに、入学金その他を振り込んでもらう。 ②期日までに振込みない場合、生徒の保護者と分納も含め、よく話しあって、  なるべく入学式前日までに支払いをしてもらう。 ③支払いなき場合、入学式欠席のみならず、入学取り消しも有り得る旨、  保護者と生徒に十分理解してもらう。 ④当日持参は、最終選択とする。  ここまで、やってはじめて、未納者の入学式の出席を認めないとすべきだと思います。権利は、無条件にいつでも使えるとは限りません。義務を果たしてこそ、権利は行使できるのです。生徒が入学金の支払いという義務を果たさなければ、入学する権利を得られないという考えは公正ですが、学校側も、「入学式に出さない・入学を取り消す」という権利を行使するのであれば、その前に果たすべき義務は少なくないと思います。  ~:~:~:~:~:~:~  物事を複数の方向から見るということは、冷静により正しい判断を下すのに必須です。  ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  ↓励みになります。↓1日1回のクリックおねがいしま~す blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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