指導者で状況は変わる

自民総裁選、地方組織で党員投票…麻生氏は8日に公約発表(2008年9月3日 読売新聞より)  自民党は2日、総裁選挙管理委員会を開き、辞任を表明した福田首相の後継を選ぶ自民党総裁選を10日告示、22日投開票の日程で行うことを決めた。  麻生幹事長は8日に立候補を正式に表明し、公約を発表する予定だ。一方、町村派の中川秀直・元幹事長が2日、小泉元首相の構造改革路線を継承する立場から、麻生氏への対抗馬を擁立する考えを示した。小池百合子・元防衛相(町村派)が出馬に意欲を見せており、小池氏擁立を目指した調整が進むと見られる。また、都道府県連の多くが、党員・党友投票を行うことを決めた。  麻生氏は昨年9月の総裁選で福田首相と争い、今年8月の党役員人事で、幹事長に就任した。党内では、国民的人気のある麻生氏は「ポスト福田」の有力候補と見られてきた。経済政策では、積極的な財政出動論者としても知られている。  これに対し、麻生氏と経済政策を巡って路線が異なる中川氏は2日、都内で小池氏や、渡辺喜美・前行政改革相(無派閥)、塩崎恭久・元官房長官(古賀派)と相次いで会談した。一連の会談後、中川氏は「改革派から誰かを立てなければならない。具体的な候補者の名前までは、まだ至っていない」と記者団に語った。小池氏の擁立を念頭に置いていると見られる。 ~:~:~  9月1日の福田首相の突然の辞任には驚きました。しかしながら、たしかに福田首相の言うとおり、政治空白をできるだけ避け、影響を最小限に留めるにはこのタイミングなのかもしれません。福田首相の中では「突然」ではなかったのでしょう。まあ辞めずに済めばそれが一番良かったのですが。  ともあれ、この国のトップが代わるということになります。経済・福祉・教育・外交、問題山積の日本の舵取りを誰がするのか、衆議院解散→総選挙をにらんでの、まずは自民党の総裁選を楽しみにしたいと思います。  よく、「首相なんて誰がなってもいっしょだよ。」とか言いますが、それは違うと思います。どの世界でもトップや指導者が変われば状況は一変します。日本では、小泉首相がそのいい(?)例です。8年前、アメリカもブッシュでなく、ゴアが大統領の選ばれていたら、その後のアメリカや世界全体が変わっていたかもしれません。日本は、間接民主制であり、首相を直接選挙で選ぶことはできませんが、首相を選ぶ議員らを選ぶことができます。支持する政党を選ぶことができます。  また、別の例を上げると、北京五輪の野球の例があります。星野仙一氏は、ドラゴンズやタイガースを率いてリーグ優勝に何度も輝いた優れた監督でしたが、北京五輪ではその手腕は発揮されませんでした。チームをひとつにまとめきれず、選手の起用方法にも疑問が残る采配が目立ちました。選手らの能力を十分に引きだせないまま、まさかのメダルなしに終わったのです。これが、セ・パリーグの現役監督やコーチならまた状況が変わっていたでしょうし、もっと以前から、メジャーの監督経験のある人物に全権をゆだね、金メダルに向けてトップチームを作り上げるというやり方もありました。今回の星野監督のやり方は、悪い意味で選手任せになってしまったように見えます。  話しはまた少し変わりますが、越谷市のある学童保育室では、指導員は、「ここは宿題や勉強をさせるところではありません。宿題は、家庭でやるものとお考えください。」と保護者に言っているそうです。事実、入室後の時間割(のようなもの)には、まず外遊びから始まり、その後室内に戻ってさらに遊びの時間が続き、宿題タイムは夕方5時半とかだそうです。それでは、子供らは遊び疲れて宿題どころではないでしょう。しかし、指導員としてはそれで、まったく構わないのです。なぜなら、「宿題は家でやるもの」だから。このやり方では、子供らが時間を有意義に過ごせているとは思えません。  それにおそらく、この指導員らは、子供らともあまり遊んであげてないのでは?と思います。先に宿題や勉強をさせないのは、きっとその方が手間がかかるからです。分からないことを質問されたり、勉強がキライな子が、みんなのジャマをしてみたり、そういう面倒を見るのがいやなのだと思います。とにかく、ケガなく、お迎えの時間まで預かりさえすれば自分の仕事は終わる。そんな考えの人なんじゃないでしょうか。そんな人が、手間をかけてわざわざ遊んでくれるとは思えません。もちろん、勉強ばかりしろとは言いません。遊びの中にも、学びがあり、発見があります。しかし、遊び方を教えたり、大人がいっしょに遊んであげたりして、有意義な時間の過ごし方を示してあげることも必要なことです。ただ、「好きに遊んでいいよ。」とほおっておくことが、保育とは到底思えないのですが。  指導の仕方ひとつで、子供は大きく変わります。空手教室においても、我が子へ接する時でもそれは十分に感じています。指導者には、それなりの責任がいつもついて回ります。それは状況を変える力を常に持っているからです。もし、指導者が、「本人の自己責任だから」と投げてしまうようなことがあれば、指導者失格です。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  整体師として、患者さんにアドバイスする場合、不確かなことやいいかげんなことを言ってはいけません。自分の言葉には責任を持ちましょう。
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