継続は力なり・継続するには力あり

大台到達のイチロー、「シスラー超え」以来の満足感(2008年9月18日 MAJOR.JPより) 【カンザスシティー18日=Robert Falkoff / MLB.com】シアトル・マリナーズのイチロー外野手が、殿堂入りの大打者ウィリー・キーラー(元オリオールズほか)に肩を並べた。17日のカンザスシティー・ロイヤルズ戦で3安打を放ったイチローは、8年連続の200安打という偉業を107年ぶりに達成したのだ。 「(キーラーと)関連付けて語られる機会を得られるのは嬉しいこと」と通訳を介して語ったイチロー。これまでも数々の偉業を達成してきた希代の巧打者には、試合後にこれまでの記録と比べて、8年連続200安打はどこにランクインするかという質問が飛んだが、その答えは「ランク付けしなきゃいけない?」というものだった。  ただし、イチローは個人的な満足度でいえば、今回の記録は2004年にジョージ・シスラー(元ブラウンズ=現オリオールズほか)が持っていたシーズン最多記録の257安打を破り、262安打をマークしたときに似ているという。「個人レベルで言うと、(8年連続200安打は)今季最大の出来事だね」  イチローの入念な練習とボディケアをもってすれば、今年10月に35歳になるイチローが来季にキーラーの記録を破る9年連続200安打を達成する可能性は大いにあるようにみえる。ジム・リグルマン監督代行が「イチローは年間を通じてプレーの準備をしている」と語れば、この日先発した若手のライアン・ローランドスミス投手は「打率3割1分とか3割1分5厘の打者はいるが、彼らだってまだ200安打には到達してないんだ。本当にとてつもないことだよ」とあらためて驚嘆。かつて右中間コンビを組み、この日は敵としてイチローと対したロイヤルズのホセ・ギーエン外野手は「彼なら今後2、3年は今のペースを維持できると、おれは信じている」と、元相棒にエールを送っていた。 ~:~:~  つくづく、イチロー選手の凄さには舌を巻きます。何が一番凄いかと言えば、やはりメジャーに行ってからこの8年間、年間約160のほぼ全ての試合に出場し続け、そして結果を出し続けていることです。ファンが野球選手に何を最も強く望んでいるかを知っていてそれを実行できる。こんなことをずっとやってのけている選手はイチロー選手をおいて他にいるでしょうか?  野球選手のファンが最も強く望んでいること・・・それは、単純にして、明快です。①一試合でも多く、その選手を観ることができて、②その選手が大活躍すること。もちろん、その選手だけが好きということはなく、チームの勝利や野球そのものが好きというあるでしょう。しかし、自分が一番好きな選手が活躍してくれるのが、ファンは一番うれしいのです。  長年に渡ってメジャーで野球をしていること自体凄いことですが、それだけなら普通の(?)一流選手ならできているでしょう。また、単年または、ピークの数年に劇的な活躍し、ファンを沸かせるのも一流選手ならではです。しかし、超一流のイチロー選手は、その両方をやり続けているのです。それが、シーズン200安打であり、8年連続なのです。まさに誰も真似のできない偉業です。  「継続は力なり」:どんなことでも継続することが、自らの力となっていく、この意味で正しいかどうか分かりませんが、私はそう解釈しており、大変好きな言葉です。しかし、イチロー選手を観ていると、物事を継続したければ、継続させるだけの力が必要なのだなと、自分に力がないと継続はできないのだな痛感いたしました。ここでいう『力』というのは、ヒットを飛ばす腕力とか、内野安打を生む脚力のことではありません。もちろん、それも含みますが、ケガや病気をせずに1シーズンまたは、数年の長期に活躍できる体力や自己管理能力、相手投手の研究を上回って自分の野球を進化さていく能力など、全ての要素を含みます。  残り試合もあとわずか、ファンの注目は、あの張本勲さんの大記録、通算3085安打超えです。もちろん、イチロー選手はやってくれるでしょう。誰よりもファンの気持ちを分かっていて、いつでもそれを実現してきた彼のことですから。今思ったのですが、もしかしたら、イチロー選手の一番のファンは、イチロー選手自身なのかもしれませんね。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  あなたが整体師になった時、患者さんから何を最も望まれ、期待されているかをいつも考えていてください。それを実行するためには、自分に何が必要かもです。
2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930