最初から引き受けなければいいのに。

中山国交相が辞任へ、「ごね得」発言で引責(2008年9月27日 読売新聞)  中山成彬国土交通相(65)は27日、成田空港拡張への反対を「ごね得」などとした自らの発言による問題の責任を取り、閣僚を辞任する意向を固めた。28日に麻生首相に辞表を提出する。与党は次期衆院選について、11月2日投開票の日程で準備を進めており、24日に発足したばかりの麻生政権にとって、手痛い打撃となる。  中山氏は27日、地元・宮崎市での自民党宮崎県連の会合で発言の真意を説明、「ごね得」の表現と、「日本は単一民族」との発言は「言葉足らずで不愉快な思いをさせた」と陳謝した。一方で、 「日教組が強いところが学力が低い」との発言は撤回せず、「日教組を解体しないといけないと思っている。(日教組を)ぶっ壊す運動をしたい」と発言した。会合後も、記者団に、「日本の教育のがんは日教組だと思っている」と強調、自らの進退について、「国会審議に影響があれば、(ポストに)しがみついているつもりはないが、推移を見守りたい」と述べた。同日夕には東京・羽田空港で記者団に、「出処進退は自分で決める。今晩、女房(中山恭子・首相補佐官)と相談する」と語った。  首相は27日、首相官邸で河村官房長官と会談し、対応を協議した。この結果、河村氏が28日午前、中山氏を首相官邸に呼び、一連の発言の真意を聞くことになった。中山氏は28日午前に首相官邸で開かれる臨時閣議の前に首相と会い、辞表を提出すると見られる。  中山氏が辞意を固めたのは、一連の発言を巡る問題が国会運営の混乱要因となり、その後の衆院解散・総選挙にも影響を与える可能性が大きいとして、与党内に早期辞任を求める声が強まったためだ。公明党の山口政調会長は27日のTBSテレビの番組で、「とんでもない発言だ」と中山氏を批判した。一方、民主党の小沢代表は27日、中山氏の発言について、「非常に不見識で軽率な、偏った発言だ。大臣の責任は任命権者の責任とイコールの問題だ」と述べ、首相の任命責任を追及する考えを示した。 ~:~:~  どうして何度もこのような光景が繰り返されるのでしょう。任命されて程なくして、失言し、まともに職務を遂行しないまま辞任していく・・・いっそそのまま議員辞職もしてほしい無責任さです。中山議員(まだ辞任していませんが、あえて大臣とは書きません)は、当選6回、文科相も務め、ほかにも数々の役職を歴任している実力ある議員です。それなのに、なんでこのような展開になるのでしょうか?私には、あえて麻生首相の足を引っ張ろうとしているようにしか思えません。  とにかく今回の中山議員の発言は、自分の思い込みからのものです。「ごね得」にせよ、「単一民族」にせよ、「日教組と学力との因果関係」にせよ、まったく事実に基づいていません。大臣ともあろうものならば、しっかりと事実に基づいた上で、建設的な意見を述べるべきです。今回の一連の発言は、関係者の心情を傷つけたり、不快にさせたりするだけにとどまらず、麻生内閣や自民党にも大きな迷惑をかけています。そう考えると、大臣の辞任は当然ですが、それならば、最初から大臣なんて引き受けなければよかったんです。いったいいつから、大臣のイスはこんなにも軽いものになってしまったのでしょうか。  支持率アップを狙って誕生させた麻生新政権。これに対する国民の期待は、安部や福田政権発足時に比べて、あまり高くありませんでした。そこへ来て、小泉元首相の政界引退(←これも厳密に考えるとおかしいですが)、任命したばかりの大臣の辞任など、与党/自民党には厳しい状況が続きます。これ以上、不測の事態が起きないうちに解散・総選挙をした方がいいのでは?と思ってしまいます。  衆議院の選挙は、一番新しい民意を政治に反映する大事な国政選挙です。総選挙が実施されれば、よくよく考えて大事な一票を使いたいと思います。間違っても、放言・失言で自分の責任を投げ出すような人には投票はしないと思います。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  自分の手に余ると思ったら、ムリをせず断ることも誠実さのひとつです。
2024年7月
« 5月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031