クルマに“免許証読み取り装置”をつけてはどうか

4年で違反4件、免許取り消し中 大阪・ひき逃げ容疑者 (2008年11月6日asahi.comより抜粋)  大阪・梅田で会社員の鈴木源太郎さん(30)が車に約3キロ引きずられ死亡したひき逃げ事件で、殺人などの容疑で逮捕されたホストの吉田圭吾容疑者(22)が、運転免許取得前の03年3月に無免許運転をして取り締まりを受けていたことが大阪府警への取材でわかった。免許取得後も4年間で4件の違反を重ね、取り消し処分の期間中に今回のひき逃げ事件を起こしていた。府警は、無謀な運転を繰り返していたことが事件の一因とみている。  府警は6日午後、吉田容疑者を殺人、自動車運転過失傷害、道路交通法違反(無免許運転)容疑で大阪地検に送検した。 交通捜査課の曽根崎署捜査本部によると、吉田容疑者は当時17歳だった03年3月、出身地の熊本県で無免許運転をしたとして取り締まりを受けていた。04年3月に運転免許を取得したが、その後シートベルトの着用義務違反を2回、時速35キロ以上40キロ未満の速度超過違反を1回重ね、今年3月には大阪市内で酒気帯び運転をし、4月に1年間の免許取り消し処分を受けていた。  吉田容疑者は捜査本部に対し、「無免許運転で酒を飲んでいたので、警察に捕まると困ると思って必死で逃げた」と供述。捜査本部は免許取り消し期間中に重大な違反行為をして取り締まりを受けることをおそれたとみている。 ~:~:~  クルマを運転してはいけないはずの人間による信じられないような悪質な運転、というより殺人行為で、罪もない人が犠牲となりました。この容疑者=犯人への憤りとともに、まったくやりきれない気持ちになりました。  当然の事ですが、免停中や免許取り消し中、さらには初めから免許を取得していない者は、自動車やオートバイを運転してはいけません。それにもかかわらず先日も、 『岐阜県大垣市の小学3年の男児(9)が祖父の軽乗用車を1人で運転し、自宅から約3キロ離れた同県養老町で、警察に保護された(asahi.comより)』 事件がありました。これでは、こちらがいくら交通規則を遵守し、危険を予測し、安全運転に徹していても事故を未然に防ぐ事はできません。こういった事態を何とかできないものでしょうか。  ここでひとつ提案があります。クルマに免許証の読み取り装置をつけて、免許証の情報を読み取れないとエンジンが掛からないようにするのです。これなら、免許証を取得していない人はもちろん、免停中や取り消しで、無免許状態の人もクルマを運転する事はできません。“免許不携帯”という違反もあり得ないのです。  飲酒運転による事故を防ぐため、自動車メーカーは、何とかお酒を飲んだ人に運転させないように、技術開発していますが、それと同じくらい無免許者に運転させない事も大事だと思います。マニュアル車は、エンジンを掛けても、発進時にクラッチを踏み⇒ギアを入れ⇒アクセルを踏み込むと同時に⇒クラッチを離すという作業をしないと走り出しません。操作を誤れば、たいがい「ガクン!」と止まってしまいます。子供や酒に酔った人などには比較的難しい操作だと言えます。  それに比べ、オートマチック車は、エンジンを掛けた後、ブレーキを踏んだ状態でレバーを『P』⇒『D』に入れ⇒アクセルを踏むだけ。そのうえ、『D』に入っていれば、ブレーキから足を離すと自然にクルマは前に進みます(クリープ現象)。つまり、あまり知識がなくても、運転技術が著しく未熟でも、動かすだけなら、誰でも簡単にできてしまうのです。たとえその先に大きな危険が待っていたとしてもです。  より便利に・より簡単にを追求した結果、より危険な状態を生みやすくしてしまったとも言えます。声高に、「無免許運転は重大犯罪です!」と訴え続けるのはもちろんですが、同時に、物理的に運転させなくする事もこれからは必要だと思います。もっと進めば、高速道路の問題はありますが、免停後、1年間は時速60km以上出せないようにしてしまうとか、いろいろできるかもしれません。安全運転教育や啓蒙活動をしつつ、その一方で、技術的に手を打つ事も国は考えてほしいと思います。  「自動車は、走る凶器」   昔、自動車学校で、教官が授業中に言っていた言葉ですが、今は十分その意味が分かります。      ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  あなたは、何かに制限されなければルールを守れない、なんて事はありませんよね。
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