米水連のあまりに軽い処分~日米の温度差~

フェルプスに3カ月出場停止処分 大麻疑惑で米連盟 (2009年2月6日asahi.comより)  大麻の吸引疑惑が報じられた08年北京五輪競泳8冠のマイケル・フェルプス(米)に対し、米国水泳連盟は5日、3カ月の出場停止と3カ月分の強化費カットの処分を科したと発表した。  同連盟は処分の理由について、「(反ドーピングの)規則には違反していないが、多くの人を失望させた。特に水泳をしている多くの子供たちを落胆させた責任は大きい」としている。 ~:~:~  日本で、関取の若麒麟が、大麻の吸引および所持で逮捕され、大問題となったのと同時期に上がった世界最速・最強のスイマー、アメリカの英雄マイケル・フェルプスの大麻吸引疑惑(←もはや疑惑ではなく事実ですが)。金メダリストと言っても、外国のことなので、日本では扱いが少ないのかなぁと思っていましたが、フェルプスに対して、アメリカ水連やアメリカの国民はとても寛容のようです。まず、この薬物(大麻)に対する意識の温度差に驚きました。  日本では日本相撲協会は、大麻問題で、若ノ鵬、露鵬、白露山の外国人力士3人と今回の若麒麟を合わせて4人を解雇処分にしました。現行制度では、解雇処分では退職金が支払われるため、解雇処分でも大甘と相撲協会に非難が集中しています。若麒麟が退職金の受け取りを辞退することで事態を収拾するようですが、日本では職場(協会)を解雇され、部屋を出て行くことになっても、それでも処分が甘いとされます。しかし、私はこのくらいの厳しさで当然と考えます。薬物には、どんなことがあっても絶対『NO!』でなくてはいけないのです。  それがフェルプスの場合は、大麻は、世界反ドーピング機関の禁止薬物に指定されているが、処分対象は競技期間中の違反に限られるということもあり、今回のケースで金メダルが剥奪されることはありません。米国水泳連盟は5日、3カ月の出場停止と3カ月分の強化費カットの処分を科したと言いますが、このオフシーズンの3カ月の出場停止にいったいどのくらいの意味があるでしょうか。また、数々のスポンサー契約を結んでいるフェルプスの年収から言って、3ヵ月の強化費カットも猛省を促す材料になっているとは思えません。果たしてこれで、アメリカは、フェルプス自身に、自国民に、『薬物NO!』のメッセージを伝えることができるのでしょうか。不安です。  しかし、そのアメリカもただ寛容に済ますとは考えていないようで、捜査当局は、フェルプスが実際に大学構内で大麻を吸ったか調べを進め、当局が確証をつかんだ場合、フェルプスを刑事告訴する方針であると言います 。アメリカが薬物に甘い国というレッテルを貼られないためにも、断固とした態度で、毅然した処分を下すことを臨みます。  若麒麟はまだ若く、人生はをやり直すチャンスはいくらでもあるでしょう。でもそれはもう、相撲では叶いません。別の何かで見出さなければなりません。それだけ重いのです。フェルプスの場合でも、最低でも1年間の公式戦出場停止および強化費全額カットくらい課すべきでしょう。次のロンドン五輪の選考除外を明言してもいいくらいです。たしかに、人間のやることに過ち・誤りは付きものです。反省したら、やり直すチャンスを与えるべきです。しかし、その一方、越えてはならない一線があります。取り返しのつかないこともあるのです。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  最近、高校生など10代の若者が、患者として来るケースが増えてます。それぞれに夢を持ち、目標に向けてがんばっています。整体師としてそのお手伝いができることはすごくうれしいです。プロスポーツ選手など、そんな若者への影響が強い人達に、薬物には絶対手を出してほしくありません。
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