安全はすべてにおいて優先する

 どこかの工場の標語みたいですが、ここ近年、「危機意識」とか「危機管理」という言葉をよく耳にするようになってから、逆に「安全」が二の次にされたために起きた事故が目立っているような気がしてなりません。今回起きた、大阪エキスポランドのジェットコースターの事故もそうです。  すぐに思い浮かぶだけでも、昨年夏に起きたふじみの市営プールでの事故、シンドラー社製エレベータに高校生が挟まれた事故など人命にかかわる事故が起きています。また、最悪の事態は避けましたが、六本木ヒルズのエレベータ火災も一歩間違えれば大惨事になっていた可能性がありました。    なぜ、何か事故が起きたとき、それを「他山の石」として、その教訓を生かせないのでしょう。検査マニュアルは遵守されているのか?そもそもそのマニュアルの内容で安全は十分確保されるのか?検査体制をおろそかにした結果は、悲惨なものでしかない。他の痛ましい事故は、それを身を持って教えようとしてくれています。    それにもかかわらず、エキスポランド社は、はじめの方の会見では、年1回の定期検診を期限内に実施していなかったことや、15年間車軸の交換をしていなかったことも隠そうをしていたふしがありました。車軸の交換にいたっては、「メーカーから交換時期などの指示もなく点検で対応してきた」と責任転嫁ともとれる発言をしています。今回の事故の直接的な原因は、ジェットコースター車両の車軸の破断ですが、今回事故が起きていなくても、いつかは他の要因で大きな事故が起きていたことでしょう。  たしかに、メーカー側が常に大きな荷重がかかり、消耗や疲労により部分が損傷する可能性のある車軸に交換の目安を設定しなかったことにも非はあるでしょう。しかし、だからといって、亀裂の分かる探傷検査をせずに目視のみで済ませ、使用し続けた責任を免れることはできません。現に、他の遊園地では、独自の厳しい(でもこれが当たり前)基準に基づいた検査や、交換により危険を回避してきたのです。  以前にも書きましたが、何か事故が起こる前には、必ず前兆があります。神様が「このままでは危ないぞ!」ってサインを出してくれています。そのサインに気がつけるように普段からアンテナを高くして、周りに気を配り、安全を第一に心掛けることが、自分自身や身の周りの人を守ることになるのです。    安全よりも、その瞬間のわずかな損得で動いたりしてはいませんか? ↓励みになります。よかったら1日1回クリックしてください。 blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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