銀だからこそ、良かった。○

 昨日、越谷市立第一体育館にて、第17回 日本剛柔流空手道越香会 空手道選手権大会が開催され、200名を超える選手が、形や組手の試合に臨み、暑い中、文字どおり熱戦が繰り広げられました。

 体育館内は、天候と選手の熱気が相まって、とても蒸し暑く、とくに組手試合では選手のケガや不調などが心配されましたが、審判団のすばらしいジャッジのおかげで、ケガらしいケガもほとんどなく、選手達は全力を出し切ったようでした。大会が無事成功に終わったことに、大会に携わったすべての方々に感謝したいと思います。

 私の愛娘2人も大会に参加し、妹が、形・組手ともに準優勝(←エントリー者数が少ない種目であるも幸いしました)、お姉ちゃんが、形の部で準優勝の成績を収めることができました。また、私が指導を担当しているみひかり幼稚園空手教室から出場している年長さんの男の子も、形準優勝・組手3位というすばらしい成績を収めてくれました。週2回道場に通う子が出場している中で、この成績はとても立派です。

 ここで、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、3人とも準優勝、つまり銀メダルまでで、金メダルは獲れなかったんですよね。しかし、私はむしろ、この結果で良かったと思っているのです。それを象徴するシーンが今大会の中でありました。

 1年生男子の部で、午前中、形試合の決勝戦、形に自信のある四級の子が、組手に自信のある六級の子に、負けて銀メダルに終わりました。その子は金メダルを狙っていたので、とても悔しそうでした。番狂わせです。でもきっと、勝った子は形もしっかり稽古してきたのでしょう。勝った子は、満面の笑みを浮かべて、すごくうれしそうでした。しかし、まだこのドラマはこれで終わりではありません。

 午後は、組手試合です。接戦もありましたが、やはり決勝戦は、この2人になりました。私は正直、形試合が終わった段階で、六級の子の形・組手の2冠を予想していました。しかし、なんと勝った子は四級の子の方でした。今までは、どちらかというと組手の時は引き気味になってしまったのですが、この日は、自分からしっかり前へ出て、突き蹴りを繰り出してポイントを重ねていっていました。その姿勢から、「絶対勝つんだ!」という意気込みが伝わってきました。

 六級の子は、ひょっとしたら、形で四級の子を破ってちょっと満足してしまったのかもしれません。勢いの差、気持ちの差というものが、最後勝敗を分けたのだと思います。また、2年生男子の組手試合でも、組手に自信のある四級の子が、決勝で六級の子に破れるという波乱がありました。しかし、これでまた、この四級の子は、きっと「次は、負けるもんか!」という気持ちになり、六級の子には大きな自信になったと思います。

 私の上の娘についても、今まだ、六級でありながら、四級や茶帯(三級以上)を破り、決勝戦まで進み、しかしそこで茶帯の子に5-0の判定で敗れました。この結果で良かったのだと思います。素直に、自分に勝った子の演武を褒めたたえる事ができ、、自分もあういう形をやってみたいとさらなる向上心が持てたのですから。

 何事も満足し、そこで足を止めてしまったらそこから先は成長も進歩もありません。向上心や探究心に終わりがあってはならないのです。そういう意味では、今は銀メダルで悔しがる方が糧が大きいのかなと、思います。

 

〈愛娘を持つ親コメント〉

 でも、やっぱり親としては、子どもに金メダル、獲らせてあげたかったなと思っちゃいますけどねっ・・・!(←親の方が悔しがってたりします)

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