誤審を防ぐシステム作りを○

イングランド誤審弾に泣く/決勝T1回戦<W杯:ドイツ4-1イングランド>(日刊スポーツより)

 イングランドが45年越しの“幻のゴール”に泣き、早くも大会を後にした。ドイツに先制を許しながらも、果敢に反撃。1-2の前半38分、MFフランク・ランパード(32)の同点弾がバーに当たりゴール内に入ったが、ゴールは認められなかった。気勢をそがれた後半には、守備が崩壊し、歴史的大敗。同カードだった66年大会決勝で試合が決まったイングランドの「疑惑のゴール」が、形を変えて現代によみがえった。

 44年の時を超え、因縁の一戦で再び「伝説」が生まれた。1-2の前半38分。イングランド代表MFランパードのミドルシュートは、GKの頭上を破り、クロスバーをたたいてゴール内に弾んだ。試合は振り出しだ-。こわもてのカペロ監督も、思わず両こぶしを大きく振りまわした。

 しかし次の瞬間、指揮官はその姿勢のまま、ぼうぜんと天を仰いだ。ラリオンダ主審はまさかのノーゴール判定。ボールをかき抱いたドイツ代表GKノイアーが前方に遠投し、そのままドイツのカウンター攻撃が始まってしまった。ランパードも頭を抱えたまま自陣に駆け戻った。

 ほかの選手たちも疑念を抱きながら、抗議すらできなかった。上方からのリプレーをみても、ボールは完全にゴール内に落ちている。明らかな誤審。英BBCはハーフタイムの審判室に、映像を見たラリオンダ主審の「オーマイガッ」の叫び声が響いたと報じた。

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 私も夜11時からTVでドイツvsイングランドの戦いを観ていました。この幻のゴールシーンも見てました。いくらクロスバーでバウンドしたからと言って、完全にボールがゴールラインを割っているのに、ゴール判定されないなんて、わが目を疑いました。

 この大事なシーンを見逃していた主審と副審の責任は大きいですが、それにしても、目の前でゴールを割られているにもかかわらず、さも間に合ったかのように平然とプレーを続けたGKのノイアーの頭脳プレーの勝利とも言えるのかもしれません。

 後半に入ると、ドイツはイングランドを圧倒し2得点を挙げ、終わってみれば4-1で、ドイツの圧勝でしたが、実際にはここまでの実力差はないはずです。振り返れば、あの同点ゴールが幻になったことが、大きな敗因要素でした。そう考えれば、イングランドとしてみれば、とても悔いの残る受け入れがたい結果だったでしょう。 

 よく、審判も人間、人間なら誤審は付きもの、それも含めてのスポーツ。などと言いますが、それはプレーする選手が言うことであって、審判自身や大会運営者が口にすべきではありません。誤審が起こりえるなら、それを限りなくゼロに近づけるシステム作りをすべきでしょう。

 この場合は、副審のほかに、ライン審判を置くとか、ビデオ判定を導入するとかがあると思います。安易に誤審も含めてのスポーツなどと言い出せば、観客もしらけてしまうし、何より選手が何を信じて戦えばいいのか分からなくなります。一番の被害者は選手です。

 微妙なオフサイド判定とか、ペナルティエリア内でのハンド、またはハンドを使った神の手ゴールなど厳密に見極めるためには今の審判環境では不十分だと思います。まずは国際Aマッチを条件にビデオ判定を導入したらどうでしょうか?機械に頼りたくない、試合の流れを止めたくないというのであれば、審判の数を増やし、誤審を防ぐしかないでしょう。

 29日には、いよいよ日本vsパラグアイです。日本選手の活躍を、すばらしい試合を、そして日本の勝利を期待しましょう!そしてその時、審判のジャッジにも着目するのもおもしろいと思います。

 

〈*カラテの味方コメント〉

 ちなみに、空手道の組手試合の場合は、やはり突きや蹴りのポイントが決まったか否か、または反則になるかどうかの見極めに誤審が起こらないよう、主審のほかに3人もの副審がいます。もちろん、ほとんどの場合、一番近くで見ている主審の判断に誤りはないのですが、それでもより正確を期すために副審がいるのです。審判のジャッジが適切であれば、選手は安心して、競技に集中できます。充実したすばらしい戦いになるかどうかのカギは審判が握っていると言っても過言ではありません。

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