日体協スポーツ指導者の講習会に行ってきました。○

 先日前橋の、ぐんま武道館で行われた、空手道スポーツ指導者講習会に出席してきました。関東地区から多くの空手道指導員が集まり、午前は講義による座学、午後は実技の講習が行われ、ともに有意義な時間となりました。

 午前の講義では、スポーツ障害に対するリハビリテーションに関してのお話しがあり、おもに運動連鎖の重要性について取り上げられていました。たとえば、『全身の運動連鎖に乱れが生じたまま、スポーツで過度な負荷をかけていると障害につながりやすい』といったことだったり、『肘痛や伸展

障害の原因が足(脚)にある』といったことだったりと、まるで整体・カイロプラクティックのセミナーに来ているかのようでした。  肩こりは、肩部の筋肉疲労だけが原因ではないし、筋緊張性や疲労性の腰痛の原因の多くは骨盤にあります。姿勢を正すことは、よりスムーズは運動連鎖を導きます。スムーズに全身が運動連鎖をしていれば、腰痛や肩こりは置きにくいはずです。講師の先生は、医学部教授で、もちろん病院で患者さんをたくさん診ていらっしゃる現役のお医者さんです。このような方から、整体的な話しが、しかも空手道のスポーツ指導者講習で聞けるとは驚きでした。

 ほかにもいろいろ有用なことがたくさん聞けましたが、少し専門的な用語やふだん耳にしない筋肉の名称などが出てきているため、整体やスポーツマッサージに興味がない指導者には分かりづらかったかもしれません。私も、講義中、『空手道家』でなく、すっかり『整体師』として話しを聞いていました。

 整形外科の先生でも、ふだんからこういう視点で患者さんを診ていれば、ただ患部だけをみて、レントゲン写真を撮って、骨に異常がないことを確認すると、痛み止めの薬と湿布薬の処方箋を書いて終わりか、電気治療を施すくらいなんてことはないだろうにと思いました。

 私は、「どこに行ったらいいですか?」と問い合わせがあると、まず整形外科、それから接骨院をすすめます。そして最後に自分の整体院をすすめるようにしています。それは、病院や接骨院には保険適用があるからです。しかし、そこでも良くならない方がいるから、私達のような整体師がいるのです。少なくとも私は、そう解釈しています。

 医師側で、整体的な観点をもって治療にあたれば、保険適用内でもっと改善する患者さんはたくさんいるのでは?と思います。もし、病院内での治療に時間的に制限があるなら、医師の診断書付き、かつ回数制限で治療目的の整体を保険適用にすれば、トータルの医療費も削減できるように思いますが、いかがでしょうか。

 また、午後の実技では、第二指定形を行いました。さすがに他流派は、なんとなくこういう形だなと分かっているつもりでも、実際に身体を動かしてみると、まったくできないことにあらためて気づかされました。また、形試合の審判として、見るポイントなども教えていただき、たいへん為になりました。

 

〈整体師の味方コメント〉

 整体・カイロのセミナーだけでなく、他にも意外なところで整体の勉強ができたりもします。何事も無駄にせず、貪欲に学び取って、整体に活かしていきましょう。

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