一番酷なのは、無視と無関心。○

 片や、1歳と3歳の子供が、部屋の中に放置されたまま死亡するという、いたたまれない事件が起き、片や、生きていれば111歳になるはずの男性が30年以上も前に、すでに亡くなっているにもかかわらず、葬儀もあげてもらえず部屋の中に遺体のまま放置されるという、異常とも言える事件が起きました。

 いつも思うのですが、どうして推理小説や怪奇小説でも描かれないような事件が、こう毎年のように起こるのでしょうか。そして、なぜか同じような事件が連鎖して発生・発覚するのです。しかし今回のようなとくに児童・幼児の虐待死、遺棄致死などは二度と起こってほしくありません。少なくとも朝は、TVのニュース番組を見て、ごはんを食べる気にはなりませんね。

 幼子とお年寄りと、状況も亡くなり方も違いますが、キーポイントは、『無視と無関心』だと思います。小さい子や介護が必要な高齢者は、自活できません。必ず誰かの助けが必要になります。その助けがなければ、それは死を意味します。過剰に干渉し、虐待を繰り返し、挙句殺してしまうのも、当然あってはならない重大犯罪ですが、ネグレクトもそれに匹敵するか、それ以上に酷な犯罪行為と言えると思うのです。だって、そのまま放置していたらその子(人)が死ぬのを分かってして放置するですから。

 ひとの家族のことに干渉はできませんが、人の生き死にがかかっている場合は別です。市も非難されるまでの怠慢ではないにせよ、あと一歩踏み込んだ対応ができていれば、また、幼子の父親や祖父が様子を疑って、強引にでも家にはいれていれば、あるいは救えた命だったろうと悔やまれます。

 無視や無関心の心は恐いです。やろうと思えば誰にでもできてしまいます。しかし、された側にとってのダメージは、場合によっては計り知れないものになります。親族の遺体と同居するという異常な事態でありながら、それを30年以上も続けるのも、無視や無関心の心のせいです。当時70代後半か80代前半だったこの老人の部屋を誰かが訪れ、看病してあげ、最後を看取ってあげれば、家族が同居の家の中で孤独死という悲しい結末はなかったように思います。  無視と無関心が世の中に蔓延すれば、きっと日本という国は、滅びてしまうでしょう。

 私も、先日、千葉の後輩の整体院がホームページを開設したので、相互リンクの申し出をしたのですが、みごとに無視され、悲しい気持ちになりました。他の整体院とはリンクしていたので、そういうことにまったくの無関心というわけではないと思うのですが、私のところはどうやら好かれていないようです。しかし、少なくとも「相互リンクは、事情によりご遠慮させていただきます。」くらいの返信があってもよさそうなものですが、その後、確認のためにもう一通メールを送ったのですが、やはり結果は無視でした。

 みなさんは、面と向かって、「嫌い!」って言われるのと、完全に無視されると、どちらが堪えますか?私は、無視されるのが一番つらいです。

 

〈整体師の味方コメント〉

 患者さんの訴えを無視したり、状態の変化に無関心な整体師はいないと思いますが、くれぐれも患者さんへのフォローは大切に。

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