授業数を確保し、過密にならないように。○

小中学校の夏休み 来年は7月29日から さいたま市 (2010年9月4日埼玉新聞)  

 さいたま市教委は3日、授業日数を確保するため、市立小・中学校の来年度の夏休みを7月29日から8月31日までとし、土曜日の授業を年1回以上行うと発表した。

 小中学校の年間授業時間は、学習指導要領の改訂で来年度から35~70時間増加。1週間の時間割が過密になり、学校行事や部活動などの時間確保が困難になる。そのため、桐淵博教育長は5月の定例会見で長期休業日を短縮したり、開校記念日を休校にしないことを明らかにしていた。

 約2週間の冬休みは従来通り。土曜日の授業は各学校の校長の判断で実施される。

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 学習指導要領の改訂にもとづき、来年から小中学校での授業内容が大幅に増えることは知っていましたが、それに対し、学校としてはどう対応していくのだろう?気にはなっていましたが、さいたま市では、夏休みを8日間減らして授業数を確保するという対策に出ました。

 このままだと来年、総授業時間が約1週間分は足りなくなるのだそうです。今年の越谷市(おそらく埼玉県)の小学校の夏休みは7月21日から8月31日までの42日間、丸6週間です。たしか昨年はこれにちょうど海の日の連休がくっついて、さらに長い休みだったと記憶しています。たしかに来年から教える内容が増えて、休みの数はそのままで行くと、時間割がかなり過密になり、授業についていけない子が増えそうですね。

 しかし、夏休みを減らして授業数を確保するという対策は、小中学校にすでにエアコンが完備されている政令指定都市・さいたま市や東京23区だからこそできる策です。ここ越谷市ではまだ授業数確保向けての具体策は聞こえてきません。

 越谷も9月に入ったというのに、先日は37.9℃を記録するなど、熊谷に負けない暑さが続きます。そこで、夏休みを減らすのではなく、他の策を考えた方がいいと思うのです。1つは、始業式や終業式の日も授業を行うというものです。始業式を1時限目に行い、2時限目からは普通に授業を行うのです。終業式も午前中は授業を行い、給食を食べて、掃除をして、終業式をして下校とすればいいのです。また、夏休み前の数日、短縮授業だったり、午前中授業の日があったりしたので、これも通常どおり5時限目や6時限目まで授業を行うようにすれば、その分確保につながります。

 それでも足りなければ、3学期の開始を1月6日からに繰り上げるとか、比較的気候のいい、4月・5月・10月・11月などの隔週土曜日に午前中4時限の授業を行うとかでカバーできます。運動会を土曜日に行うのであれば、日曜日を休めば、月曜日の代休はいらないと思います。現に、どこの保育園もそうしていますからね。

 子供たちとって、学ぶ内容が増えて、学ぶ機会が増えないのは、けっしてプラスにはなりません。つらいだけです。くれぐれも授業内容が過密にならないよう、最大限の配慮を大人はすべきだと思います。

 その一方で、学校の先生方にこれまで以上の負担が掛かるのは、好ましくありません。おそらく、自分らが子供の時の先生より、今の先生の方が仕事量はかなり多くなっていると思います。何でも先生にさせるのではなく、役割分担や、教材の共有化をはじめ、先生に子供たちをしっかり見る・授業に専念できる体制を、学校側は作ってほしいと思います。先生にある程度ゆとりがないと、ギスギスした教室になってしまい、結果的に子供たちにマイナスになってしまいますから。

 

〈整体師の味方コメント〉

 学ぶこと、知識欲を満たすことは、楽しいことのはずです。勉学はこなす義務でなく、楽しめる権利であることを子供たちにはぜひ知ってもらいたいですね。  

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