振り込め詐欺にご用心○

 定期的にメンテナンスにお見えいただいている、60代女性の患者さんから、先日、振り込め詐欺の男から電話があったという話しを聞かされました。手口は、息子を名乗る男から、「円相場で200万円損をした。支払わなければならないので助けてほしい。」というものでした。

 しかし、いきなりそんな話しを始めれば、誰だって怪しいと思うでしょう。だから相手は、周到に話しを進めるべく、2日間に分けて、電話をしてきました。電話を掛けた初日は、携帯電話の番号が変わった、最近カゼを引いて声がおかしい、という話しだけでした。どこで調べたか、その際「オレだけど・・・」ではなく、向こうから先に息子の名前を名乗ったというのです。

 まずこれで信じさせておいて、2日目、『円相場で損をした⇒今日中に200万円振り込む義務がある⇒カゼをこじらせ点滴を受けているので、家に自分はお金も取りに行けないし、振り込みもできない⇒代わりに立て替えて、助けてほしい。』と涙ながらに電話してきたのでした。

 この患者さんはすでに、初日の晩に息子に確認の電話をして、詐欺だということを確認していたので、被害には遭いませんでしたが、2日目は今後の参考のために、電話に付き合ったそうです。電話には途中、司法書士を名乗る男が出たり、なんかの劇みたいだったと、この患者さんは言っていました。こちらが、「振込みはできない。どうしてもお金がほしいなら、点滴やめて病院から出てきて、家に取りに来な!」と突っぱねたら、あきらめて電話を切ったそうです。

 警察にも、報告の電話をしたところ、同じような手口ですでに被害も出ているようでした。だまされやすいポイントは、『携帯電話番号が変わった話しをする際に、お金を話しをしない』『オレオレ・・・から始まるのでなく、向こうから名前を名乗る』の2点です。これで、すっかり息子本人と思ってしまうそうです。

 振り込め詐欺の手口も、設定が綿密になり、とても「だまされる方が悪い」なんて言えないくらい悪質になってきました。昨年よりも被害総額・件数とも減少傾向にありますが、まだまだ撲滅にはほど遠いです。少し前にも、春日部であった振り込め詐欺事件の記事が新聞に載っていました。

 振り込め詐欺は、人の動揺や不安、身内を思う気持ちにつけ込む卑劣な犯罪です。冷静な時、第三者の立場でいられる時に聞けば、おかしいと気づくことも、いざ当事者になってしまったらどうなるか分かりません。過信は禁物です。普段から、身内と合言葉を決めておくとか、会話の中に、家族しか分からない話題をはさむとか、準備をしておくことも必要かもしれませんね。

 

〈整体師の味方コメント〉

 整体院に振り込め詐欺の電話が掛かってくることはありませんが、個人宅が難しくなってくれば、だます相手を店舗向けに変えてくるかもしれません。気をつけましょう。

=========================

《メルマガ『まぐまぐ』発行しています》 『整体師のミカタ』 に関してご意見やご要望などが ございましたら、お気軽にお知らせください。 http://www.mag2.com/m/0001002720.html   

これからもどうぞよろしくお願いいたします。  

=========================

 

2024年5月
« 4月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031