文武両道は大人の理想○

 先日のラジオ番組で、都立指定の進学校(高校)に、都教委が、部活動の時間などを見直すよう指示する旨の発表があった事を取り上げていました。これを聴いて、ひとそれぞれ意見が別れるなぁと思いました。私の中でも「これで良い。」という結論は出ていません。

 たしかに、理想は文武両道です。勉強ばっかりの頭デッカチになっても困りますし、まったく勉強しないまま卒業されてもこれまた困りモノです。でもそれは大人の理想です。ひとには個性があり、得意分野があります。「自分は運動は苦手だか、物理に関しては誰にも負けない」とか、「大好きな野球で甲子園を目指す」とか、「合奏で全国大会に出るのが、高校生活の夢」など、何かに打ち込んでる姿勢は、応援したくなりますよね。

 大人は子どもに、ついあれこれ言いたくなります。勉強している子どもに、「運動不足にならないように気をつけろ。」、部活を一所懸命やってる子どもに、「勉強もちゃんとやれ。」、そつなくこなしている子どもに、「何かひとつ得意なものを作れ。」など説教し放題です。

 でもそれって子どもにとっては、それこそ大きなお世話なんでしょうね。子どもたちは文と武、両道の範囲で、自分の重心をどこに置いてバランスを取るか、きっと分かってると思います。一点突破型で行くのか、バランス型で行くのか、選ぶ権利は子ども自身にあると思います。大人はそれを応援してあげられるように、環境を整えるのが仕事なのだと思います。

 私の知っている方で、「僕の親父は、剣道さえ一所懸命やっていれば、あとは、僕が何をしてても怒らなかった。勉強なんてろくにした事なかった。」という方がいらっしゃいます。今、その方は警視庁に勤務しています。実に懐の深いお父さんをお持ちですね。私は自分の娘に、そこまでは言えません。もし、この方の少年時代に「剣道ばっかりやってないで、勉強しろ。」と言われてたら、警視庁には入れなかったかもしれません。  

 遊ぶ時間がないのはもちろん、『三度のメシより』・『寝る間も惜しんで』何かに集中して、成し遂げようとすることは長い人生の中ではきっとプラスになると思います。子どもたちが何かをしたいと言った時、それを制限するのでなく、支援できる体制を作るべきなのではと思います。そうでなくては、都教委がおそらく期待しているような、優秀な人材は育ちません。

 

〈整体師の味方コメント〉

 整体師の場合は、テクニックのみの一点突破は、あまり良くないと思うので、やはり多岐に渡って幅広く勉強していくことが必要だと思います。

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