長幼の序を口にするならば○

YOMIURI ONLINE(読売新聞) より

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110704-OYT1T00629.htm?from=popin http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110705-OYT1T00241.htm

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 松本復興相の暴言⇒辞任劇には、開いた口が塞がりませんね。松本氏(もう辞任しているので)に限らず、国会議員として何回も当選し、国政に携わってきた人が、どうしてこう簡単に自分の首をしめる発言を平気でするのか、理解に苦しみます。それとも、何回も国会議員を務めるうちにだんだんと、一般常識が分からなくなってしまうのでしょうか。

 松本氏の宮城県村井知事への発言の中で、『長幼の序』という言葉が出てきました。読んで字の如く、「年長者と、それよりも幼い年少者との間には、一定の順序や序列がある」というものです。要するに、「年上の方は人生の先輩。敬いなさいよ。」というわけです。私は、この長幼の序という考えには基本的には賛成ですが、それを口にするならば、時と場合を考えなければならないでしょう。

 昔、整体師養成校の講師をしていた時、会社を定年退職して、第二の人生で整体師を目指して入ってきたある男性がいらっしゃいました。当時その方は60才台前半、私は30才台後半かちょうど40才くらいだったと記憶しています。とにかく、その男性が常に、持論を前提に、上から目線で質問してくるので閉口したのを覚えています。こちらは講師ですが、相手は自分の父親に近い年齢。もちろん丁寧語で接しますが、指摘をしなければならない時は、はっきり言わねばなりません。しかし、自分のやり方を修正されると、持論を持ち出し、挙句、「ここは、講師の態度がなっていない。」と言い出す始末。結局、私はその人に整体を教えることを断念しました。

 私自身は整体は、自分よりぜんぜん年下の、20台半ばの先生に教わっていました。しかし、相手が若いとか、年下だとかは私にはまったく関係ありませんでした。とにかくこの人の持っている整体の技術を少しでも多く吸収したい、その一念でした。もし、そこで私が『長幼の序』を振りかざしていたら、今の自分はなかったでしょう。

 また、私が講師時代に直接指導し、その後無事独立開業を果たした年上の男性の方がいらっしゃいます。その方は、今でも私に敬語で接してくれています。私も当然、敬語で話します。お互い相手の尊敬できるところに目をやれば自然と、態度や言葉遣いにもそれが出てきます。

 たとえば会社などで、年上の部下に偉そうな物言いをしている人や、年下の上司に上から目線で意見を言う人は、なんか勘違いをしていると思います。そんなことで自分の優位性を保とうとする態度こそが、自分の評価を下げていると自覚すべきですよね。

 

〈整体師の味方コメント〉

 整体師も、患者さんを治してあげてるなんて勘違いするようになったら、もうおしまいだと思います。つねに謙虚な姿勢で臨まないと、患者さんとのコミュニケーションも上手くいきませんし、そうなればせっかくの技術も活かすことはできません。

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