緊張の正体

 今日(日付変わって正確には昨日)、患者さんと過敏性腸症候群の話しになり、そのうち「人は何で緊張するのか?」という話題になりました。実は、私も過敏性腸症候群で、何かあるとすぐお腹がいたくなってトイレに行きたくなります。最近はあまり緊張することはありませんが、数年前、空手道の全空連公認参段位を受審した時は緊張のあまり何度トイレに行ったか分からなかったくらいです。  緊張すること自体は悪いことではありません。何か重大な局面に当たった時、全く緊張しないのはかえって良い結果を生みません。適度な緊張状態の時、言い換えれば緊張を楽しむことができた時がその人のベストコンディションで、結果も自分の良いイメージの結果が得られやすくなります。  しかし緊張と言えば、私みたいにお腹が痛くなったり、ドキドキしたりふるえたり、頭が真っ白になって何も話せなくなったりと、とにかくこれから自分のしようとすることの邪魔ばかりする厄介ものの印象が強いですよね。これは『悪い緊張』です。  これに対し『良い緊張』というのもあります。精神が集中し、身体のすみずみまで力がみなぎり(力みではない)、これからしようとすることへの準備がすべて整っている状態のことです。同じ緊張でもなぜこんなに違うのでしょうか?  私は『悪い緊張』の正体は、「自分に対しての自信のなさ」と「よく思われたいという見栄」だと思います。準備が間に合わず、本番でいつも以上の力を発揮しないと、とても成功しないんじゃないかと思っているから、できなかった時のことばかり想像して、身体がストップをかけるのだと思います。実際は本番はうまくいってもいつもの8割程度でしょう。つまり本番で100%を発揮するためには、その前に125%くらいできていないといけないということです。(125%×80%=?)  これに対し、自分に自信がある人はいつもの8割程度でよいという気持ちでことに臨めるので、マイナスイメージに気を取られることがありません。目の前の自分のやることのみに集中できます。失敗して恥をかくのでは?という変な見栄もありません。緊張を味方につけ、自然体で構えることができます。こうなると125%×100%=125%も夢ではありません。大きな大会で自己ベストを更新できるのは、まさにこのタイプです。  1流のスポーツ選手が、よく「勝負を楽しんできます!」と言いますね。最近は「勝ちに行きます!」のほうが多いでしょうか?勝負を楽しめるということはそれだけ自分の今までやってきたことに自信があるからです。通用する物を培ってきただけの練習量が自信になっているからです。  緊張は、自分に自信を持っている人にしか味方してくれません。自信を持つ為には、自分の中にそれ相応のものを積み上げるしかないのです。いつかあなたが整体師として、患者さんを目の前にした時『悪い緊張』に出て来てほしくないと思うなら、プロになる前にやれるだけのことをすべてやって、プロとして通用する技量と心構えを身につけておいてください。 ↓励みになります。1日1回のクリックおねがいしま~す。 blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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