児童の列に少年の車、保護者胎児死亡・3人重体(2012年4月23日 読売新聞)
23日午前7時55分頃、京都府亀岡市篠町篠上北裏の府道(幅約5メートル)で、集団登校中の同市立安詳(あんしょう)小学校の児童9人(6~10歳)と、保護者の女性1人の列に軽乗用車が突っ込んだ。
10人は病院に搬送され、うち1~3年生の男女計3人が意識不明の重体、7人が重軽傷を負った。女性は妊婦で、おなかの子が亡くなった。京都府警亀岡署は、車を無免許で運転していた同市内の自称無職の少年(18)を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕した。
学校関係者によると、現場は学校の東約200メートル。道路は緩やかな左カーブで、一帯は午前7~9時はスクールゾーンとなり、学校に向かう西方向への一方通行になる。小学生らは府道北側の歩道を通常、2列になり、その後ろを保護者が付き添って歩いているといい、軽乗用車は後方から列に突っ込んだという。
同署によると、少年は無免許運転で、調べに対し、「当たったことは間違いありません」と供述。少年2人を乗せて一晩中、車を走らせていたという。
昼休みにニュースを見て、愕然としました。京都でまたもや何の落ち度もない歩行者が、無謀運転のクルマの被害に遭いました。登校中の子どもとその付き添いの保護者のところに無免許で運転していたクルマが突っ込み、子供らは重傷、保護者のお腹の子は亡くなってしまったとのこと。小学生の愛娘2人を持つ親の身として、やりきれなさと、運転していた少年に対し、激しく怒りを覚えます。
京都と言えば、先日てんかん患者がクルマを暴走させ、多数の死傷者を出す事故があったばかりです。また、てんかんと言えば、少し前に栃木でクレーン車を運転していたてんかん患者が発作を起こし、登校中の子どもの列に突っ込んで死亡させた事故がありましたね。こうなると、歩行者はもう、どうやって自分の安全を確保すればいいのでしょうか。歩道すら歩くなと言うのでしょうか。
ここ越谷でも、朝は集団登校。集合場所で保護者が持ち回りで見送り。下校時は、1年生には保護者持ち回りで付き添い。2年生以上の下校には、交差点などでのポイント立ちを行っています。私も、自分の番の時は、その時だけ整体院を閉めて、付き添い及びポイント立ちに行きます。おかげさまで無謀なクルマは無く、危ないと思ったことはありませんが、もし猛スピードでクルマが突っ込んで来たら、みんなの安全を確保できるか自信はありません。なるべく周囲を見渡して、できるだけ早く異変をキャッチするくらいです。しかし、こういう事故が起きる可能性があるなら、少なくとも妊婦に当番をさせるのは、お互いのために控えたほうがいいと思います。
それにしても、この無免許でもクルマが運転できてしまう仕組みを、なんとか変えられないでしょうか?例えば、運転免許証を差し込まないとエンジンが掛からないようにするとか。今のスマートキーの技術があれば簡単なんじゃないでしょうか。そうすれば、免停中や免取りの人も運転できませんし、またてんかんなど病気を理由に免許証の返納させた後、勝手に無免許運転をすることもできなくなります。
また、ハンドル部分や、場合によっては助手席側に緊急ブレーキ装置をつけてもいいのではないでしょうか。アクセルを踏んでいた足を離して、ブレーキを踏みなおす手順は、冷静な判断を欠いた状態では難しいでしょう。そのための別の制動装置が必要だと思うのです。今のクルマは、エンジンを掛けて、ドライブポジションにレバーを動かして、アクセルを踏み込めば、簡単に発進できます。未成年どころか小学生でも可能でしょう。しかし、発進後、認知⇒判断⇒操作のいずれが狂っても事故が起きます。もっともっと、停めるための工夫が必要でしょう。 自動車メーカーと政府一体となって、クルマによる事故の撲滅に向けた努力をしてもらいたいと思います。
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