たいへんでも働く姿を見せよう。○

 年収が数千万ある芸人の母親が生活保護を受給していると、ずいぶん問題になりましたね。まだ問題はすべて片づいていませんが、マスコミもあまり取り上げたがらないのか、ちょっと落ち着いていますね。一方、先日TVで、札幌に住む姉と、障害を持つ妹が、市の生活保護窓口を3回も相談に訪れていたにも関わらず、生活保護を受けることができず、結果孤立死していた問題を取り上げていました。

 一方で、「もらい得」「おこずかい感覚」受給を許しておきながら、なんでもかんでも生活保護を認めていたら、財政が破綻するのは分かりますが、一方で、どうみても生活保護をしなければ死んでしまう人に、冷たくあしらうというこの温度差に怒りを感じます。しっかり精査をして、保護が必要な人に必要な額が支給されることを望みます。

 ところで、小さい子を持つお母さんが、旦那さんと離婚して、子供が小さいので働きに出れず、養育費ももらえず、生活保護を受給するケースがありますが、私は冷たい言い方になるかもしれませんが、受給には反対です。お母さんは、子供のためを思うなら、たいへんでも働くべきだと思います。働く姿を子供に見せることこそ、教育だと思うのです。

 なぜそう思ったのかというと、W杯最終予選でも大活躍しているインテルの長友佑都選手の母が、まさしくそうだからです。長友選手のお母さんは、働きながらひとりで3人の子供を育てあげました。その働くお母さんの姿を見て育ったからこそ、今の自分の姿がある。働くお母さんから勇気をもらえたからサッカーを続けられたと、あるTV番組で、長友選手が言っていました。

 お金は、その手に入れ方で、使い方にずいぶんと差が出ます。苦労して手に入れたお金はおいそれと無駄遣いはできないでしょう。お母さんが苦労して手に入れたお金で学校にいかせてもらい、サッカーをやらせてもらったという意識があるからこそ、無駄にはできないと思ったのではないでしょうか。

 専業主婦も立派な仕事です。旦那さんが外での仕事に専念できるよう、家の務めをしっかり果たしておく。だんなさんが定年退職して、退職金を手にしたら折半が当然でしょう。しかし、だからと言って、家事をやり、子育てをして、生活費は生活保護というのは、子供から見てどう映るのでしょうか。そのお金に子供はありがたみを感じるでしょうか。お金の大切さを学んでいるでしょうか。私は疑問に思います。

 たしかに、無理をして身体をこわしては、意味がありません。本当に働けない事情はあるでしょう。しかし、漫然と生活保護を受け取る状況では、きっと子供に良い影響は与えないと思うのです。そういう意味では、政府が、この国を、働きたい人は、働きたいだけ働ける国にしないといけません。働けるというのは幸せなことです。働けるのに、働けないのは不幸です。

 

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