便利だけど、その分こわい世の中○

グーグル検索予測:差し止め命令 名誉毀損を認定 (毎日新聞 2013年04月16日朝刊)

 大手検索サイト「グーグル」の検索で自分の名前を入力すると、無関係の犯罪を連想させる語句が自動的に表示され、名誉を傷つけられたとして、東京都内の男性が米グーグル本社に表示差し止めと慰謝料を求めた訴訟で、東京地裁は15日、差し止め請求を認め慰謝料30万円の支払いを命じた。小林久起(ひさき)裁判長は「違法な投稿が容易に閲覧できる状況を作った」と指摘した。

 男性側代理人の富田寛之(ひろゆき)弁護士らが記者会見して明らかにした。問題となったのは、単語を入力すると関連語句を自動的に予測表示する「サジェスト機能」。同機能による名誉毀損(きそん)を認めた判決は国内初という。  

 富田弁護士によると、同機能で表示された検索候補の単語の一つを選択すると、男性が犯罪に加担したかのような中傷記事が並ぶという。男性は表示差し止めを求めて仮処分申請し、東京地裁が昨年3月に認める決定を出したが、グーグル側が従わなかったために提訴し、慰謝料など1300万円も請求した。

 訴訟でグーグル側は「単語は機械的に抽出されており、恣意(しい)的に並べたわけではない」などと反論。これに対し判決は「サジェスト機能により、名誉毀損やプライバシー侵害に当たる投稿を見る人が出る」とした上で、「機械的な自動表示でも、放置すれば将来にわたって権利侵害が拡大する」と指摘。仮処分決定後も放置した分の賠償責任を認めた。

 グーグル日本法人広報部の話 判決内容を精査し今後の対応を検討する。

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 私がパソコンを初めて買ったのは、1997年。電話回線につないで、とりあえず人に教えてもらったyahoo!のURLを入力して、Webページをいろいろ検索した時の感動を今でも憶えています。それからパソコン本体もWeb環境も、検索サイトも随分と進化し、そんなに年月は経っていないのに、隔世の感があります。

 検索予測というものがされるようになってからどのくらい経つのでしょうか?気がつけば、単語をひとつ入力すると、それに関連する単語が勝手に羅列され、検索がとても便利になっていました。個人的には結構この機能を気に入っていて、助かっていたのですが、今朝の新聞記事を見て驚きました。と同時に少しこわくなりました。それは誰でも被害に遭う可能性があるからです。

 自分の名前を入力すると、その後に勝手に、マイナスイメージの言葉が羅列されたり、ましてや犯罪を連想させる単語が出てくるなんて、考えただけでも恐ろしいです。名誉毀損の被害に遭った男性は本当に気の毒で、グーグル側は、このような被害を出さないよう早急に対策を構ずるべきです。

 この世は便利だけど、その分窮屈だったり、ひと昔前には感じることのなかったであろうストレスをガマンしなくてはならない世の中なんだなって、感じてはいました。Webとは本来「クモの巣」という意味です。URLの最初のほうに出てくるwwwとは、world wide webの略です。そう考えると、自分たちの世界が、クモの糸で絡め取られてしまっているようで、ちょっとイヤですね。とは言いながらも、このブログもWeb上で書いているのですが。

 ちなみに私の名前、「坂谷謙一」で検索してみてもその後に、予測される単語はついてきませんでした。よかったです。「坂谷」で検索してみたら、お笑い芸人の「おねだり豊」さんが出てきました。とても足の速い芸人さんで、バラエティ番組で俊足を披露していました。本名、坂谷なんですね。なんだか親近感が持てて、これから応援したくなりました。

 パソコン、インターネット全盛の時代、利用するのは大いにかまいませんが、振り回されないよう注意だけはしておきたいですね。

 

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