他人事と言えば、他人事なんですが○

テコンドー協会騒動:資格停止問題 残る16人も出場認める−−全日本協会方針 毎日新聞 2013年07月19日 東京朝刊

 全日本テコンドー協会(金原昇会長)は18日、対立関係にある熊本県協会(樋口悦夫会長)から、28日に長野である全日本ジュニア選手権に参加を希望している全17人の出場を認める方針を固めた。18日付で、新たに選手16人が出場を求めて日本スポーツ仲裁機構に申し立てていた。

 この問題は先月、全日本協会が熊本県協会が「正常に機能していない」として、同協会所属選手の大会出場資格の無期限停止を決定。日本スポーツ仲裁機構が15日付で、17人のうち1人の申し立てを受け入れ、全日本協会に決定の取り消しを命じた。

 全日本協会は申し立てた1人の出場を認めたが、残る16人の出場に難色を示していたため、残る16人も18日付で申し立てたが、前後して全日本協会は出場を認める方針を固めた。全日本協会によると、熊本県協会に反発して離脱した別団体があり、その団体所属の選手12人にも出場を認めるという。

 

テコンドー:「権利奪わぬよう」JOCが全日本協会に通知 毎日新聞 2013年07月17日

 全日本テコンドー協会(金原昇会長)が、対立関係にある熊本県協会(樋口悦夫会長)所属選手の大会出場資格の無期限停止を決めた問題で、日本オリンピック委員会(JOC)は17日、28日に長野であるJOCジュニアオリンピックカップ第6回全日本ジュニア選手権への出場権利を奪うことのないよう全日本協会に文書で通知した。協会が求めに応じなければ、今後はジュニアオリンピックカップとしての認定を取り消すことも警告した。

 JOCの通知は、橋本聖子選手強化本部長名で出され、「大会は将来、五輪や世界選手権での活躍が期待できるジュニア選手の発掘、育成を目的としている。選手の権利を奪うことないよう善処を強く求める」としている。

 この問題では日本スポーツ仲裁機構が15日付で、大会への出場を予定する選手17人のうち1人が申し立てた主張を受け入れ、「役員間の争いが選手に波及してはならない」などとして全日本協会に決定の取り消しを命じた。

 効力は選手1人に対してのものだが、仲裁機構は残り16人へも門戸を開くよう求め、全日本協会の金原会長は難色を示した。金原会長は通知を受け、「今の熊本県協会についていけずに離脱した選手たちもいるのに、一方(現体制)だけの選手を擁護するのはいかがか。早急に理事会を開き、熊本県協会の正常化を図りたい」としている。

 ジュニアオリンピックカップに認定された大会は、JOCから運営費の補助などが受けられる。

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 実は、自分には気になっていたニュースがありました。しばらく前に、

『テコンドー協会:内紛…小中高生17人出場できず 毎日新聞 2013年07月05日  

 全日本テコンドー協会(金原昇会長)が、熊本県協会(樋口悦夫会長)の組織運営を問題視し、同協会所属選手の大会出場資格の無期限停止を決めていたことが5日、わかった。同協会所属選手の1人が同日、全日本協会の決定を不服とし、日本スポーツ仲裁機構に仲裁を申し立てた。

 ◇全日本vs熊本

 申し立てなどによると、全日本協会は6月29日に東京都内で開いた総会で「熊本県協会は正常に機能していない」として、無期限停止を決定。今月28日に長野県で予定されている全日本ジュニア選手権にエントリーしていた小中高生17人が出場できない事態となり、17人のうちの1人が仲裁機構に申し立てた。

 樋口・熊本県協会会長が全日本協会を経由せずに、段位を認定する韓国の国技院に昇段申請をしていたことなどを理由に、全日本協会が4月に樋口会長の除名処分を決定。しかし樋口会長側も争う構えを示し、県協会会長にもとどまり、両者の関係がこじれていた。

 樋口会長は「無関係の選手を巻き込むやり方は許されない」と話し、8日に熊本市内で記者会見を開く。一方、全日本協会の長野修士理事は「全日本協会も選手を出場させたいが、今の熊本県協会は組織として機能していない」と反論している。

 テコンドーでは2004年アテネ五輪の代表派遣の際も、国内団体の分裂騒動のあおりを受け、00年シドニー五輪銅メダリストの岡本依子(よりこ)選手が出場枠を獲得しながら参加が危ぶまれる事態に陥った。岡本選手は特例措置により個人資格でアテネ五輪に出場し、初戦で敗退した。』

という記事を目にしたからです。

 何はともあれ、選手たちに迷惑がかからなくて良かったと思います。しかしこれで幕引きということはないでしょう。テコンドー界の組織構成は、何も分かりませんが、問題が解決するまでにはまだまだかかりそうですね。

 それにしても、テコンドーの段位って、わざわざ韓国の国技院というところに認定してもらっているんですね。なんか面倒な感じがします。各国の協会なり連盟なりが段位認定する形であれば、熊本が、全日本を飛び越して韓国に認定してもらおうなんて気も起きなかったと思うのですが。なんで熊本がそんな手に出たのか、きっと熊本なりに理由があるんでしょうけど、新聞で読んだ記事だけで判断すると、これは筋が通ってない気がします。また、それを盾に、熊本の選手の参加を認めないとする全日本の手法にも問題がないとは言えず、JOCが選手達の参加を認めるよう求める通知を出したのだと思います。JOCとしても、東京五輪招致も大詰めの段階に来ているので、五輪競技であるテコンドーに変な問題を起こされたくなかったのですね。

 人が集まれば、その人なりの主義主張があり、それぞれに言い分や正義があります。対立も生まれるでしょうが、ただ意地の張り合いでは、進歩がありません。お互いに知恵を出し合って、問題を乗り越えていけば、その集団はきっとより強いものになるんだと思います。

 それにしても、なんで空手道じゃなくて、テコンドーが五輪競技なんでしょう?歴史的に見ても、競技人口においても、私は空手道のほうが五輪競技に適していると思うのですが、不思議でなりません。ちなみに空手道の国際化はかなり進んでおり、世界空手連盟の本部は日本ではなく、スペインにあります。他国の段位認定を日本がやるなんてこともありません。ただ、やはり空手母国日本で空手道を学びたい、という外国人は多いですね。

 

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