コミュニケーションとしての挨拶○

 なかなかウチの娘が、挨拶がまともにできなくて、少々困っているのですが、やっぱりきちんと挨拶をするって、難しいのでしょうか?思えば、私も高校生くらいまでは、挨拶の大事さをいくら親や周りの大人から言われても、ピンと来てなかった気がします。大学生になったころから、だんだん分かってきて、自分で挨拶ができてるって実感するようになったのは、それこそ整体師になった辺りからかもしれません。そう思えば、小中学生の頃なんかは、挨拶はできていなくても仕方ないのかなぁ、ともあきらめ半分に考えてしまいます。

 それでも、いくら挨拶ができないウチの娘でも、空手道場の出入りや、家・1階の整体院への出入りの際は、「こんにちは」とか「ただいま帰りました」とか「失礼します」とかは言います。でもそれって、実はおそらく、その場で言わなければいけないから言っているだけで、本当の意味での挨拶をしているわけではないんですね。それを実感させられることがありました。

 先日、娘がボーイスカウトの行事に参加する際に、早朝、クルマで送っていったのですが、途中忘れ物に気づき引き返したため、10分ほど遅刻をしてしまったのです。その際、娘からケータイで、隊長に遅れる旨の連絡を入れさせたのですが、ただ遅れますと言うだけで、その中に「すみません」のひと言がなかったのです。

 また、遅れてしまったことに多少の動揺があったのかもしれませんが、集合場所に到着しても、「遅れてすみません」も、「おはようございます」も、大人の団員さんに荷物を持ってもらって「ありがとうございます」も、何ひとつ言えなかったのです。もちろん、私のほうは、クルマから降りるなり、遅刻の謝罪や、挨拶は真っ先にしました。娘はそれを見ているはずなのに、何もできませんでした。さすがにその場で叱りつけるわけにはいかないので、黙って見送りましたが、とても残念な気持ちになりました。

 結局、まだまだ『コミュニケーションとしての挨拶』というものが、まったく身についていないということなのです。挨拶こそが、もっとも基本的で、とても大切なコミュニケーションツールだということに気づいていないのです。もちろん、普段からさんざん言われていることなのですが、ピンと来ていないのです。だから使えない。誰でも使えるはずなのに、使えない。不思議ですね。

 社会に出ると、「君は、挨拶もまともにできないのか!」なんて言われたりしますが、きっと挨拶って、ある人にとっては難しいんだと思います。そのある人というのは、『コミュニケーションとしての挨拶』を使ってこなかった人。でもその前に、ウチの娘がかろうじてできている『場での挨拶』があります。実は、挨拶も練習をしていかないと身に付かないんですよね。普段からの積み重ねしかありません。そのうち自然に、『場での挨拶』ができるようになり、目上の人への礼儀や、仲間への声掛けとしての『コミュニケーションとしての挨拶』が、自分から積極的にできるようになります。でも、本当にしっかりと挨拶ができてる人って、大人でも少なくないですか?

 だから、愛娘たちが、挨拶がしっかりとできる大人になるように、気長に『挨拶の練習』に付き合っていこうと思います。  ちなみに、スーパーやコンビニで、レジの店員さんに商品を出しながら、「お願いします」と声を掛けてみてください。その場が和みますし、店員さんのやる気もUPして、レジ打ちがスムーズになるかもしれませんよ。

 

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