集中~自分と向き合う○

 夏休みも、もう折り返し。世間の子供たちは、それぞれに夏休みを満喫していることと思います。宿題の進め方もそれぞれで、7月中に全部終わらせてしまうツワモノや、計画的に均等に進めていくタイプ、先に遊ぶだけ遊んで、ラスト1週間にすべてをかける追い込み方など、様々ですね。ちなみにウチの愛娘たちはというと、計画を立てるには立てるんだけど・・・といった感じでしょうか。夏休み、まだ半分あると思うか、もう半分しかないと思うか、とにかく最後の最後であせらないよう、勉強も、遊びも、自分のしたいこと、しなければならないこと、自己管理をしっかりしてほしいと思います。

 とまあ、ここまでが前置きなのですが、夏休みの宿題によく『習字』がありますよね。習字って、集中力を養うにはうってつけのものだと思うのです。私も小学2年生から6年生まで習っただけでしたが、思えば自分の集中力はあの時間に養われたのだと思います。

 よく、「集中しろ!」とか、「お前は集中力がないんだよ」とか言って、注意したりしますが、そもそも集中するとはどんなことで、どうすれば集中力が高まるのでしょうか。その点は人によっていろいろな考え方がありますが、基本的には、集中するとは「自分が今していることだけを意識する」ことだと思います。本を読むなら、本の世界に入り込む。字を書くなら、指先とその先の筆先の動きのみを目で追う。自分の心に思い描くことを、忠実に体を動かして実現させる、それのみを意識することを指すのだと思います。今は甲子園の真っ最中ですが、バッターは集中している時、ピッチャーから投げられたボールだけを見て、それをバットの芯で捉えて振り抜くことだけを意識して、それを実現させるようよどみなく体を動かすのです。

 望む結果に体が動いたかどうかは、どれだけ自分の心に向き合えていたかどうかを表しているとも言えます。もちろん、イメージどおりに体はなかなか動いてくれません。そこは反復練習が必要です。もしかしたら本に書いてあることを読み解くのも、きっと練習が必要なんだと思います。本を読み重ねていくうちに、本を読む速度がはやくなったり、登場人物の言葉の裏にある心情や、読者の意図なんかも、どんどん深くとらえられていくのでしょうね。

  そして人は、都合のいいことに、自分の興味のあることにしか集中力を発揮しません。ゲーム好きな人はゲームに、漫画好きな人は漫画に、言われなくても集中するでしょう?前にあるTV番組の企画で見た、太鼓の達人をやっていた人のバチ捌きは、まさに達人でした。相当な集中力でしたね。ああいう人は、他に興味を持つことがあったら、そこでまた驚異的な集中力を発揮するんでしょうね。だから、勉強嫌いの子に、「もっと勉強に集中しなさい!」というのはナンセンスなのかもしれません。

 それよりも、自分と向き合える時間を作って、まずそこで集中力を高める練習をしたほうがいいかもしれません。それにはやはり、習字が適していると思います。もちろん、ピアノでも、野球の素振りでも、サッカーのリフティングでも、読書(活字)でも、空手の基本(これは私だけ?)でもいいです。自分と向き合う方法を知っていたら、やる気にさえなれば、勉強だって、新しいことへのチャレンジだってなんだってできますよ!

 

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