繰り返し体罰を行う人は・・・

児童5人に体罰、小学校教諭を減給 謝罪後も体罰繰り返す/県教委(2016年5月14日埼玉新聞より)

 県教育委員会は13日、担任するクラスの児童に体罰でけがをさせたとして、草加市立高砂小学校の男性教諭(45)を減給3カ月(月額10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。

 県教育局小中学校人事課によると、教諭は昨年5月14日から同12月1日までの間、自身が担任していた当時6年生の男女児童5人に対し計7回、頬や顎をたたいたり腰や腕を蹴ったりするなどの体罰を加えた。

 このうち同6月に行われた「学級お楽しみ会」では、実行委員の男児が自分の指示を無視したと思い込み、頬や顎をたたき口内を切るけがをさせた。7月にはクラスをまとめるよう女児を指導していたところ、声が小さくなったとして頭をたたくなどした。

 教諭からの申し出や保護者からの指摘などで発覚した。同校の校長が実施したクラス児童全員へのアンケートでは、校長から数回指導を受け学級懇談会で謝罪した後も体罰を繰り返していたことが明らかになった。教諭は「かっとなり、軽くならたたいても良いという認識で手が出てしまった」と話しているという。

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 毎日新聞の東埼玉版にも、記事が掲載されていましたが、小学校の先生が生徒に繰り返し体罰を行なって、処分をうけたというニュースがありました。小学生の娘を持つ親の身としては、けっして他人事ではありません。幸いにして、ウチの娘たちは、どの学年でも素晴らしい担任に恵まれ、体罰の話しは聞かなかったのですが、近隣の市の小学校でそういった事態が起こったことは、極めて残念です。

 体罰が原因で、自殺者まで出ている昨今、『体罰はいけないこと』だと、教育者・指導者の誰もが認識しているはずですが、どうして無くならないのでしょうか。体罰に至るまでのさまざまなケースがあるかとは思いますが、今回のケースでは、生徒の素行や学習態度ではなく、この教諭自身に問題があるように感じます。

 繰り返し体罰を行う人は、おそらく何か理由を見つけては、体罰をしたい人なんじゃないかと思います。『体罰はいけないこと』だと分かっていても、どうしてもやりたくなってしまう。ちょっと病的な要素も入っているかもしれませんね。でもなぜ止められないのでしょうか?

 先日たまたま、ユーチューブにアップされている、斉藤一人さんの『劣等感の話し』というものを、久しぶりに聞き直したのですが、そこに答えが載っているように思います。お時間ある方は、検索して聴いてみてください。

 それに照らし合わせれば、きっとこの教諭は、よほど生徒たちに、または自分自身に、劣等感を抱いているのでしょう。劣等感が強いと、生徒が自分の思ったとおりの行動をしなかった場合、それを生徒の成長段階だと捉えられずに、自分への反抗・反発と捉える。そして、その反発を抑え込もうと体罰を振るい、「自分は、偉いんだ。正しいんだ。いいから言うことを聞け!」となる。でも、自分は、心の底では、そんな身勝手でわがままな自分が、尊敬されるわけないことを知っているから、ますます劣等感に陥る。その劣等感を払拭したく、また体罰を振るう。負のスパイラルです。

 そういった人は、自分の劣等感を認めるだけの心の器が出来ていないので、自分の心の器が割れてしまわないように、イライラや不安感を外へ向けてしまう。うまくいかないのは何でも生徒のせいだと。生徒のせいならば、罰を与えて当然だと。生徒にしては、とばっちり以外の何物でもありませんよね。

 人は皆、心に中に、あせりや不安、不満を抱えながら生きています。劣等感もある程度抱えて生きていることでしょう。世の中思い通りにならないことばかりです。それをいちいち周りに当たっていたらキリがありません。しっかりと自分の心の器に入れておくのです。これがまだ幼児なら話しは別です。まだ全然心の器が出来ていませんから、感情即行動です。スーパーでお菓子買ってとダダをこねるのがいい例ですよね。子供はこういう行為を経験することで、だんだん社会性を学んでいきます。

 すぐに感情的、暴力的になってしまう人(ここに繰り返し体罰を行う人も含んでいいと思います)は、まず自分自身にある劣等感を見つめ直してください。自覚してください。人が、自分の言うことを聞いてくれないのが、腹立つのではなくて、人に言うことを聞いてもらう価値が、自分には無いんだと自覚してしまうのが嫌だから、腹を立てて相手に怒りの感情をぶつけて、劣等感をごまかしているのだ、と考えてください。とても自己嫌悪に陥る嫌な作業かもしれませんが、自分を変えたいなら、やるべきです。

 そして、『劣等感を持っている自分』をそのままそっくり受け入れてください。もっと言えば、『劣等感を持っていてそれを一人で処理できなくて、誰かに当たっちゃう自分』を受け入れてください。これは、誰かに当たっていいという意味ではありません。そんな弱い自分も、自分なんだと認めることです。人によっては難しい作業かもしれませんが、これが出来ると、驚くほど心が楽に、穏やかになります。腹を立てる理由の大部分が無くなります。

 

 

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